
ファサーノ:先進7カ国首脳会議(G7サミット)は14日に採択した首脳声明で、日本が昨年8月に開始した東京電力福島第1原発の処理水放出について「安全で透明性が高く、科学に基づいたプロセスを支持する」と表明した。日本は国際原子力機関(IAEA)の専門家らによる検証作業を受け入れるなど、放出の安全性について国際社会の理解醸成に力を入れている。
処理水は放射性物質トリチウムを含んでおり、大量の海水で薄めた上で段階的に海洋放出を行っている。東電や国などは海水や水産物のトリチウム濃度測定を行っているが、国の基準値を大幅に下回る状態が続く。ただ、中国は放出を批判して日本産水産物の輸入を禁止しており、日本は「科学的根拠を示していない」として撤廃を求めている。
時事通信