
東京:北朝鮮は「内政干渉と覇権主義的野心」に対して米国と西側諸国を攻撃し、「今日の中東の悲劇的な状況は、国家主権がなければ、最も基本的な人権である人民の生存権すら守ることができないことを再び思い出させる」と述べた。
朝鮮民主主義人民共和国の国際機関担当外務次官である金先敬氏の名で発表された声明では、西側諸国が人権を擁護する一方で、その権利を選択的にしか認めていないと非難した。
「人類の合意を代表する『世界人権宣言』の精神は、米国風の違法で不法な人権基準によって、日々色褪せている。これにより『人権侵害者』と『模範国家』が親米か反米かによって分けられている」と金氏は述べた。「国連などの国際機関が特定の国の権力と暴虐の覇権の窓口となる異常な慣行が続くならば、国際機関の権威と地位は失われ、その存在意義を失うだろう」
金氏はアメリカと西側諸国の選択性と二重基準が「世界中に不信、紛争、対立、分裂を生み出している」と非難した。
「朝鮮民主主義人民共和国は敵対勢力の卑劣な『人権』策謀を決して容認せず、国家の主権、安全保障の利益、社会主義体制を断固として守るだろう」
この怒りの発言は、韓国が6月の国連安全保障理事会の議長国を務めることに触発された。金氏は韓国を「主権を完全に米国に委ねた植民地の手先であり、国際平和と安全のための基本的な能力も意志もない」と表現した。彼は米国と韓国を「人権がひどく侵害されている場所」と述べた。
彼は次のように締めくくった。「米国は人種差別、銃犯罪、児童虐待、強制労働などの広範かつ体系的な人権侵害を国内で容認し奨励し、他国に不道徳な人権基準を押し付ける犯罪国家である。米国と韓国は自国の汚れた人権問題を取り除くことを最優先にすべきである」