
東京:中国とロシアによる日本周辺での共同軍事活動は「重大な懸念」であり、北朝鮮はこれまで以上に大きな脅威であると、東京の防衛省は金曜日に発表した。
防衛省は年次白書で、台湾をめぐる緊張から中国とアメリカの対立激化まで、防衛省のスタンスを概説した。
日本周辺で繰り返される中国とロシアの艦船による共同出撃は、「明らかに日本に対する武力の誇示であり、国家安全保障の観点から重大な懸念である」と防衛省は述べた。
一方、北朝鮮は日本の方向に向かってミサイル発射実験をしばしば行っており、「日本の国家安全保障にとってかつてないほど重大かつ差し迫った脅威」となっている。
例年、防衛白書は、中国の軍事的影響力の増大や核武装した北朝鮮など、地域の脅威に対抗する必要性を提起してきた。
日本は、2027年までに防衛費をNATOの基準であるGDPの2%まで倍増させる計画だが、円の価値下落がその購買力を低下させる可能性がある。
今年、同白書は、北京が東シナ海の係争中の島々に近い地域に定期的に艦船を派遣していることを指摘し、中国の軍事的野心は日本と世界に対する「最大の戦略的挑戦」であると繰り返した。
中国は台湾周辺での軍事活動の活発化を、この地域の新たな常態にしようとしているようだ、と同白書は指摘し、AI、サイバーセキュリティ、偽情報に関連する防衛リスクの高まりも挙げている。
「国際社会は第二次世界大戦以来最大の試練に直面しており、国家間の競争、特にアメリカと中国の競争は激化している」と白書は述べている。
日本は、オーストラリアや韓国を含む、この地域で志を同じくする国々とより緊密な防衛関係を築いており、月曜日にはフィリピンと重要な防衛協定に調印し、お互いの領土に軍隊を配備することを認めた。
フィリピンと日本はともに米国の長年の同盟国であり、中国の軍事力と影響力の増大に対抗するため、アジアにおける防衛関係を強化している。
中国当局は、アメリカがアジア太平洋版NATOを作ろうとしていると非難している。
木曜日、日本の政府最高報道官は、日本の駆逐艦が今月、珍しく中国の領海に侵入し、北京からの苦情を招いたとする共同通信の報道についてコメントを避けた。
AFP