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日本の小学生、低断熱の教室で消耗

東京・聖和小学校の教室に設置された換気システムの全景。(AFP=時事)
東京・聖和小学校の教室に設置された換気システムの全景。(AFP=時事)
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02 Aug 2024 03:08:00 GMT9
02 Aug 2024 03:08:00 GMT9

東京:日本の老朽化した校舎では、断熱性の低さがエアコンの効果を打ち消し、子供たちの眠気や教師の苛立ちにつながっている。

しかし、これは電気代の上昇と二酸化炭素排出量の増加を意味し、運動家たちは建物のエネルギー効率化が遅れていると指摘する。

東京都の小学校教諭、高橋百合子氏は「子どもたちはしばしば外遊びを禁止され、教師は朝から晩まで必死に水を飲むように言う」

「外で体育の授業ができても、暑い教室に戻ってこなければならない……。かわいそうな子どもたち」と29歳の彼女はAFPに語った。

気象庁によると、日本は126年前に記録が始まって以来、最も暑い7月を記録したばかりで、4月以降、暑さのために59人が死亡したという。
昨年は、学生たちが夏休みを終えて教室に戻った直後の9月に、記録開始以来最高の暑さを記録した。

ここ数日、日本では摂氏40度(華氏104度)に達する気温が続いており、放送局NHKによれば、先週病院に搬送された熱中症患者は過去最高の12,666人に上ったという。

グリーンピースの気候・エネルギーキャンペーン担当者である鈴木一枝氏は、「近年、夏が来るのがかなり早くなっており、子どもたちが(7月中旬の)休暇に入るかなり前から夏が来ている」

「日本の多くの校舎は築60年、70年と古く、十分な断熱性がありません。今問題になっているのは、そのために設置されたエアコンが作動していないことです」

東京都葛飾区には73の小中学校があるが、これまでに2校の教室を改修し、天井と壁に断熱材を追加した。

これらの教室では、エアコンは32℃から27℃まで45分で温度を下げることができる。

改修後、60%以上の生徒が集中力が高まったと答えたという。

「窓もに二重にしました」と葛飾区の施設改修担当、木村隆俊氏は言う。

木村氏によれば、これは2050年までに二酸化炭素排出量を正味ゼロにするという葛飾区の公約の一環だという。

しかし、グリーンピースの鈴木氏は、日本は世界的な建物のエネルギー効率基準から大きく遅れていると述べた。

「日本で新築住宅を建てる際に一定レベルの断熱性が求められるようになるのは来年からですが……残念ながら、求められるレベルはまだ非常に低いでしょう」と彼女は言う。

学校では、高橋教諭は、気温の上昇によって、生徒の一日の規則正しい生活ができなくなっていると言う。

「子どもたちは、校庭で遊ぶなど、以前は自然にできていたことができなくなりました」と彼女は語った。

AFP

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