東京：岸田文雄首相は水曜、来月行われる党首選で退陣すると発表し、日本中を驚かせた。

岸田文雄首相の決断により、自民党は来月の党首選で新しい旗手を選ぶことになる。この選挙の勝者が岸田首相に代わって党首と首相を兼任することになる。

新しい党首が誕生すれば、岸田政権下で起こったスキャンダルを払拭できるかもしれないし、日本初の女性首相が誕生する可能性もある。

ここでは、新しい党首がどのように選ばれるのか、そしてそれが何を意味するのかを見てみよう。
今後どうなるのか？

岸田首相が不出馬を表明したのは、自民党が9月に3年に一度の党首選の日程を決めると予想される数日前のことだ。

岸田首相は、後任が選出されるまでは党総裁と首相を続ける。

自民党は衆参両院を掌握しているため、次の党首が首相になることは確実だ。

一部の政治ウォッチャーによれば、次の総選挙は自民党に新しい党首が誕生した直後に行われる可能性があり、また、その党首は2025年10月の衆議院の任期満了前であればいつでも総選挙を行うことができるという。

岸田首相はなぜ辞任するのか？

今年初めの一連の地方選挙での敗北は、次の国政選挙の前に支持を高めるために新しい顔を持つべきだという党内の声に火をつけた。

岸田首相は、一連のスキャンダルが国民の信頼を「壊した」とし、党は変革へのコミットメントを示す必要があると述べた。

彼は、「最も明白な第一歩は、私が身を引くことだ」と語った。

最も大きなスキャンダルは、党内で強い影響力のある数十人の議員が政治献金を報告していなかったことに端を発し、韓国を拠点とする統一教会と自民党の数十年にわたる関係をめぐる論争が再燃した。

自民党は次のリーダーをどのように選ぶのだろうか？

自民党が党費を払っている110万人の党員だけに限定された投票で党首を選ぶので、日本の有権者のほとんどは発言権を持たない。

自民党は、選挙で選ばれた議員と党員との間で権力を二分するシステムで、各グループが50％の票を獲得する。

自民党の党首選は長い間、党内の強力な派閥指導者たちによって支配されていると見られてきたが、専門家によれば、岸田首相が主導した党の汚職スキャンダルを受けて、派閥のひとつを除いてすべてが解散を表明したため、その確度は低くなっている。

候補者は？

誰が岸田首相の後任レースをリードしているのかはまだ明らかではなく、自民党の数人の幹部議員に憶測が集中している。

そのうち3人は女性で、男性優位の日本の政治に突破口が開かれる可能性がある。

専門家によれば、自民党はイメージを変える必要があるため、女性首相を選ぶ可能性があるという。

過去に党首選に出馬した女性は3人しかおらず、そのうち2人は2021年に岸田首相の対抗馬として出馬した。

日本の衆議院議員のうち、女性はわずか10.3％しかいない。ジュネーブに本部を置く列国議会同盟（Inter-Parliamentary Union）が4月に発表した報告書では、日本は190カ国中163位となっている。

総選挙はどうだろうか？

自民党の問題が総選挙に波及する可能性はあるが、日本の野党は分裂しているため、この状況を利用するのは難しいかもしれない。

専門家によれば、有権者は自民党の不祥事を罰したいと思っているかもしれないが、野党を有力な選択肢とは見ていないという。

野党第一党の立憲民主党は、自民党の不祥事も手伝って今年の地方選挙で勝利を収めたが、連合政権と対照的な政策を打ち出すのに苦労している。

AP