立憲民主党代表選は23日、東京都内で開かれた臨時党大会で投開票され、決選投票の結果、野田佳彦元首相(67)が枝野幸男元代表(60)を破り、新代表に選出された。野田氏は演説し、党役員人事の骨格を24日に決める方針を示した。任期は2027年9月末まで。
野田氏は11年に旧民主党政権3人目の首相に就任。しかし、政権公約になかった消費税率引き上げを進めて党の分裂を招き、12年の衆院選で自民、公明両党に政権を明け渡した。次期衆院選での政権奪還を目標に掲げており、27日投開票の自民総裁選後の衆院解散も取り沙汰される中、野党第1党の党首として手腕が問われる。
野田新代表は選出後の記者会見で、次期衆院選の目標について「自公過半数割れに追い込む。野党の議席を最大化する」と表明。役員人事に関し「私にない刷新感をどうつくるかは重要な観点だ」と語った。
代表選は泉健太前代表(50)の任期満了に伴うもので、野田、枝野、泉各氏と吉田晴美衆院議員(52)の4人がポイント制で争った。野田氏は1回目の投票でトップになったが過半数に届かず、2位の枝野氏と決選投票となった。決選投票の結果は野田氏232ポイント、枝野氏180ポイントだった。
時事通信