リヤド:イスラエル軍が5日にエルサレムのアルアクサ・モスクに襲来し、礼拝者を攻撃して数人を逮捕したことについて、サウジアラビア外務省が非難した。国営サウジ通信(SPA)の報道。
外務省は声明で「アルアクサ・モスクの建物を露骨に襲撃したことに対するサウジアラビア王国の糾弾と拒絶を表明」し、「こうした行為は和平努力を損なう」と述べた。そして「占領を終わらせ、パレスチナの大義に沿った正当で包括的な解決を目指すあらゆる努力を支援する確固たる立場を再確認」した。
襲撃は、イスラム世界で崇高さと祈りの期間とされるラマダン中に起きた。
「宗教的な神聖さへの敬意という点で、こうした行為は国際的な原則や規範に反している」と声明は続く。
目撃者の話では、イスラエル警察は5日未明にエルサレムのアルアクサ・モスクに侵入後、中にいた数十人の礼拝者を襲撃したという。
事件を受け、占領下にあるヨルダン川西岸地区では抗議が巻き起こった。イスラエル軍によると、南部の町で警報が鳴り響いた後、ガザ地区から9発のロケット弾がイスラエルに向けて発射されたという。
最近、イスラエルとパレスチナとの緊張緩和を目指し、米国が仲介に入った。その仲介努力の当事国でもあるヨルダンとエジプトは、事件を非難する声明をそれぞれ出している。