東京:ベテラン政治家であり、何度も日本の首相に立候補してきた石破茂氏は、金曜日、5度目の挑戦で成功し、与党である自民党の総裁に選出された。
67歳の石破氏は元防衛大臣。今回日本初の女性党首を目指した保守派の高市早苗氏との一騎打ちを制し、215票対194票を獲得した。
これに先立ち、2人の有力候補は他の7人の候補を破り、最終決戦の舞台を整えた。
日本の政治家としては珍しくぶっきらぼうな態度をとる元防衛大臣の石破氏は、安倍晋三元首相の盟友である高市氏よりも進歩的と見られている。
今回の選挙は、岸田文雄首相が党内の裏金スキャンダルで指導力を失い、退陣を決めた後に行われた。
石破氏は以前、自民党幹事長や農水省政務官を歴任。ロッキード事件で物議を醸した田中角栄元首相の支援を受けて、29歳の若さで鳥取県選出の国会議員となった。石破氏の父親は鳥取県知事を務めていた。
防衛大臣としては「タカ派」とみなされていたが、女性が天皇になることを認めるなど、他の問題では進歩的な立場をとってきた。また、北朝鮮に対する先制攻撃の必要性を示唆し、日本が核兵器開発を進めることも否定していない。