
東京:石破茂首相は、15年で最悪の選挙結果となった衆議院の解散総選挙の賭けが裏目に出たことで、月曜日、少数与党の可能性に直面した。
67歳の石破氏は10月1日に就任した直後に日曜日の選挙を決定したが、裏金スキャンダルに怒った有権者は、1955年以来ほぼ一貫して日本を統治してきた自民党に厳しい審判を下した。
日曜日の夜遅く、映像が保守党本部での暗い表情の様子を伝えている中、石破氏は「私たちは厳しい審判を受けている」と語った。
日本国民は「自民党に反省を求め、民意に沿った行動を取る政党となるよう強く望んでいる」と彼は述べた。
出口調査や国営放送NHKやその他のメディアが伝えた結果によると、自民党と連立の公明党は15年で最悪の結果となった。
石破氏が公言していた「233議席以上獲得」という目標には届かない見通しである。これは、456議席からなる衆議院の過半数にあたる。
NHKの集計によると、自民党は191議席、前回2021年の選挙では259議席を獲得していたが、公明党は24議席となった。
公式結果は月曜日に発表される予定である。
選挙前、日本のメディアは、もしこの結果になれば、石破氏は辞任する可能性があり、戦後最も在職期間の短い首相になるだろうと推測していた。
月曜日には、自民党の選挙対策委員長である小泉純一郎元首相の息子、小泉進次郎氏が辞任した。
次のステップとして最も可能性が高いのは、石破氏が少数派政権の樹立を目指すことだろう。分裂した野党は、おそらく独自の連合を結成することはできないと見られている、とアナリストらは述べた。
「石破氏の下では、安倍晋三氏と連携する議員たちは冷遇されていたため、復讐の機会を狙っている可能性がある」と、東京大学の政治学教授、内山優氏はAFPに語った。
「しかし同時に、自民党の議席数が大幅に減少したことで、党内対立をしている場合ではないと判断し、今は石破氏を支援するという道を選ぶ可能性もある」と彼は述べた。
公式結果で確認されれば、自民党が過半数割れを喫するのは、15年前に政権を追われた後、2012年の大勝によって故安倍氏によって政権に復帰する前以来の最悪の結果となる。
この夜の大勝者は、野田佳彦前首相の率いる立憲民主党(CDP)で、前回選挙時の96議席から148議席へと議席数を伸ばした。
石破氏は、資金集めパーティーで参加者が私腹を肥やしていた資金疑惑事件に巻き込まれた自民党議員を積極的に支援しないと公約していたが、この事件が岸田文雄前首相の失脚の一因となった。
しかし野党は、石破氏は前代表の岸田文雄氏を失脚させたが、その自民党政治家を積極的に支援しないと約束していた。
「有権者は、政治改革を推進するのに最もふさわしい政党を選んだ」と野田氏は日曜日の夜遅く語り、「自民・公明連立政権は継続できない」と付け加えた。
他の選挙でも見られたように、少数政党が健闘し、元俳優が創設した「れいわ新選組」は消費税の廃止と年金の増額を公約に掲げ、議席を3倍の9議席に伸ばした。
2023年に設立された反移民・伝統主義の日本保守党は、国家主義者の作家百田尚樹氏によって創設され、初の3議席を獲得した。
一方、NHKによると、女性議員の数は過去最高の73名となったが、それでも議員総数の16パーセント以下にとどまっている。
石破氏は、低迷する地方の活性化と、フレックスタイム制などの家族にやさしい施策を通じて日本の人口減少という「静かな緊急事態」に対処することを公約に掲げていた。
しかし、夫婦別姓の容認などについては、自身の立場を撤回した。
中国に対抗するため、NATOのような地域軍事同盟の設立を支持しているが、実現には「一朝一夕にはいかない」と警告している。
「自分たちの生活が改善しない限り、誰もが政治家から何かを期待できるとは思っていない」と、レストランで働く池内正和さん(44)は雨の東京でAFPに語った。
「この結果は、日本中の人々が現状を変えたいと願っていた結果だと思う」と、同じく投票した佐々木貴子さん(44)は語った。
AFP