東京:台風12号の残骸が日本列島をゆっくりと北上する中、土砂崩れや洪水の危険性があるとして、西日本では20万人近くに避難勧告が出された。
気象庁は「温かく湿った空気が…西日本に雷雨を伴う大雨をもたらしている」と発表した。これは、台風から温帯低気圧に勢力が弱まった20号の影響もある。
松山市は「最高レベルの警報を発令し、10の地区に住む18万9552人に避難と安全確保を呼びかけた」と、市の職員がAFPに語った。
避難は義務付けられていないが、日本の最高レベルの警報は通常、何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高い場合に発令される。
予報官は、土砂崩れや洪水が土曜日に西日本、日曜日に東日本に影響を及ぼす可能性があると警告した。
雨のため、東京と福岡南部間の新幹線は朝方に一時運行を停止し、遅れを取り戻すためにダイヤが乱れた。
台風18号は木曜日に台湾に上陸し、同島を襲った数十年に一度の大型台風となった。少なくとも2人の命が奪われ、数万世帯で停電が発生した。
科学者たちは、人間活動による気候変動が、暖かい大気がより多くの水分を保持するため、豪雨によるリスクを深刻化させていると指摘している。
AFP