石破茂首相は9日、陸上自衛隊朝霞訓練場(埼玉県朝霞市など)で開催された自衛隊観閲式で訓示した。トランプ次期米大統領と月内に調整中の対面会談を念頭に「同盟のさらなる強化に共に取り組んでいきたい」と訴えた。
中国やロシア、北朝鮮の軍事動向に触れつつ、「日米同盟は日本外交・安全保障の基軸だ」と強調。「同盟国・同志国間のネットワークを有機的・重層的に構築し、地域の安全と安定を一層確保する」と述べた。
反撃能力(敵基地攻撃能力)で運用する長射程ミサイル整備などの防衛力強化を「着実に実現していく」と表明。自身が重視する自衛官の処遇改善についても、関係閣僚会議で早期に具体策を取りまとめる考えを示した。
観閲式は陸海空3自衛隊が毎年持ち回りで開催している。今年は防衛省・自衛隊の70周年記念で、隊員約800人が参加した。
時事通信