バーレーン、マナーマ: 岡井朝子駐バーレーン日本大使と大町克士自衛艦隊司令官は11月5日、ソマリア沖とアデン湾における日本の海賊対処活動15周年を記念するレセプションを日本船「むらさめ」艦上で共催した。
世界の貿易と繁栄に不可欠な国際海上航路の安全と確保に向けた日本の揺るぎないコミットメントを強調した。
レセプションには、 外務省二国間関係局長のシャイフ・アブドゥッラ・ビン・アリー・アル・ハリーファ氏、バーレーン王国海軍副司令官のオサマ・ムバラク・アル・ハムダン提督、米海軍司令部・第5艦隊・CMF司令官のジョージ・ウィコフ副提督など、著名な来賓が出席した:
在バーレーン日本大使は冒頭の挨拶で、この節目の重要性と、海賊対策と地域の安定促進に役立ってきた強力なパートナーシップを強調した。
大使は、過去15年間、日本は74隻の船舶と55機の哨戒機を派遣し、4,000隻近い商船を護衛し、無数の商船の安全な航行を確保してきたと述べた。こうした努力は、約22,000人の献身的な人員によって支えられてきた。
最近、海賊事件が減少しているにもかかわらず、大使は現在も続く脅威と、継続的な警戒と国際協力の必要性を強調した。同大使は、2023年にハイジャック事件が再発したことは、脅威の根強さを痛感させるものだと指摘した。
紅海におけるフーシ派の脅威への対処に軍事資産が集中することで、犯罪組織が収入手段として海賊行為に訴える動機が高まる可能性がある。
大使はまた、バーレーンの支援に深く感謝の意を表した。また、昨年バーレーンと日本の間で締結された防衛協力に関する覚書に基づき、高官級代表団の訪問や、今年バーレーン沖での2度の共同親善演習など、バーレーンとの関係が拡大していることを強調した。
今回のレセプションでは、海賊行為や安全保障上の脅威に対する強固で協調的な対応を可能にする、統合海上軍(CMF)内の多国間協力の重要性が強調された。この協力関係により、参加国間の外交的・軍事的結びつきが強化され、地域全体の安全保障が強化される。
レセプションに出席したゲストは、船内のシェフが用意した日本料理を楽しみ、共有された成果を祝うとともに、この地域の平和と安全の維持への献身を再確認した。