ワシントン: 米ＣＢＳテレビ（電子版）は１４日、トランプ次期大統領が駐日大使に実業家のジョージ・グラス氏を指名する方向で検討を進めていると報じた。政権１期目で駐ポルトガル大使を務めた人物で、トランプ氏の返り咲きを支えた大口献金者の一人。

指名されれば、上院の承認を経た上で就任が決まる。投資銀行や不動産業を営んでいたが、日本との接点は明らかになっていない。大使時代には対中国で強硬な発言をしたことで知られている。

西部オレゴン州出身で、オレゴン大を卒業した。金融機関でトレーダーなどを経て、１９９０年に投資銀行を設立。２０１５年には不動産開発にも事業を広げた。１７年８月にポルトガル大使として着任し、２１年１月に退任した。　

一方、トランプ氏は１４日、自身のＳＮＳで、同じく１期目で駐ドイツ大使を務めたリチャード・グレネル氏を特別任務担当の特使に起用すると明らかにした。北朝鮮やベネズエラの問題を手掛けるとしており、トランプ氏は「世界で最も不安定な地域で働くことになる」と説明した。

時事通信