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アラブ連盟が、ダム問題への国連安全保障理事会の介入の要請を支持

火曜日にドーハで開催された協議会を前に集合写真を撮るアラブ諸国の外務大臣。(AFP)
火曜日にドーハで開催された協議会を前に集合写真を撮るアラブ諸国の外務大臣。(AFP)
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16 Jun 2021 03:06:58 GMT9
16 Jun 2021 03:06:58 GMT9

アラブニュース

  • アラブ連盟は、エジプトとスーダンを支援するための「段階的な措置」をとる可能性もある

カイロ:アラブ諸国の外務大臣は火曜日、ナイル川の主要な支流の一つに建設されたエチオピアの巨大ダムをめぐる係争事件について、国連安全保障理事会の介入を求める声を支持した。

この決定は、ナイル川下流の国であるエジプトとスーダンによって招集されたカタールでの外交会議で下された。

アラブ連盟のアフマド・アブルゲイト事務総長は記者会見で、アラブ諸国は10年に及ぶダム論争に関し安全保障理事会に緊急会合を開くよう働きかけると語った。

今回のドーハ会合は、エチオピアとこれに対するエジプトおよびスーダンの間で長年続けてきた交渉の失敗を受けて開催された。エジプトとスーダンは以前から、米国、EU、国連に、合意の到達を主導するアフリカ連合とともに仲介役として参加するよう呼びかけてきた。エチオピアはこの案を拒否してきた。

これまでの交渉における主な問題点は、将来の水紛争に対処するための仕組みや、干ばつの間の川の水の配分方法を決定することであった。

火曜日の進展は、エジプトとスーダンが、エチオピアが計画する第2段階のダムの貯水に先立ち、同国に対し、外交的および政治的圧力をかける中で起こったものである。

「アラブの統一された立場があります」と、カタールのムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アール=サーニー外相は、同地域の17人の外相が参加した会合後の同じ記者会見で語った。「水の安全保障は人類の生存、そしてスーダンとエジプトの人々の生存に関わるものです。」

エジプト外務省は金曜日、安全保障理事会に自国の立場を説明する書簡を送ったと発表した。この書簡では、エチオピアが、アフリカ連合が監督したこれまでの協議において、「公正でバランスのとれた、法的拘束力のある」合意に到達する手助けをしなかったと非難している。

エチオピアの指導者からこれに対するコメントは今のところ出されていない。エチオピアは、ダムは同国が全額出資したもので、1億1000万人及ぶ国民のうちの数百万人を貧困から救い出し、国を主要な電力輸出国にするのに役立つと主張している。

4月には、エジプト、スーダン、エチオピアの代表がダムに関する合意に至らなかったのを受け、エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は、「エジプトに属する水が一滴でも触れられたなら、あらゆる選択肢を排除しない」と発言している。

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