
東京:バシャール・アサド大統領の退陣闘争を主導したシリア解放機構(HTS)の同盟グループの一つ、トルキスタン・イスラム党に関与しており、新疆ウイグル自治区の解放を目指しているとの解説をフジテレビが報じた。
トルキスタン・イスラム党はHTSと協力関係にあり、アサド政権との戦いで共に戦った。和田大樹氏の解説によると、同党はアフガニスタンにも存在するが、中国政府に強い敵意を持っている。アサド政権崩壊後はシリアで戦闘員が訓練や実戦にあたる映像とメッセージを送り、中国に対するジハードを強調しており、習近平がHTSにトルキスタン・イスラム党に圧力をかけるよう求めるのではないかとの観測が出ている。
また解説によると、ダーイシュがシリアの混乱を利用する危険性もあるという。シリアにおけるダーイシュによるテロ攻撃の件数は、2023年に比べて今年に入って3倍に増えた。
HTSの前身であるヌスラ戦線は、イラク・イスラム国の支援を受けて創設された。イラク・イスラム国の指導者だったアブ・バクル・アル・バグダディが、ヌスラ戦線の司令官にアブ・ムハンマド・ジャウラニを任命し、ISIから大量の武器と人員を送り込んだ。