
東京 : シリアのアサド大統領の退陣を支援した主要反体制勢力の議長は、日本がシリアの復興において重要なパートナーになると述べた。
シリア新政府の中心人物であり、シリア国民連合のリーダーであるハディ・バハラ氏は、日本のFNNテレビに対し、「日本には、復興に向けた技術訓練や投資を提供してほしい」と語った。「日本は過去14年間、人道分野でシリアを支援しており、シリア復興のためのシリア復興信託基金のメンバーでもある。日本が基金にさらに大きな貢献をすることを期待している」
アサド政権の社会的・心理的傷跡を癒すには長い時間がかかるだろうが、国自体はすぐに再建できると彼は確信している。
「アサドの人道に対する罪から立ち直るには20年はかかるだろう。しかし、アサドはいなくなり、戦争もなくなった。私たちはシリアを再建し、新しい生活を始めることができる。シリアに秩序が戻り、状況は改善されると信じている」
トルコをはじめとする多くの難民が、シリアに再び自由が訪れることを願い、シリアに戻ってきた。しかし、50年以上にわたる権威主義支配の影響、内戦の傷跡、荒廃した経済など、取り組むべき問題は多い。
アサドは何万人もの自国民の死に責任があると考えられており、シリアの人口の半数は家を追われ、国の内外で難民となった。
「シリア国民は、銃による支配を強要する独裁的なアサド政権に反旗を翻した。平和、対話、民主主義の基本的なルールに基づいた未来を築かなければならない」
バハラ氏は、シリアは宗教の自由と、すべてのシリア人が参加できる自由な選挙に基づいて、「世俗的な基盤の上に」改革される必要があると述べた。
「新政府はシリア国民のあらゆる側面を含む必要があり、世俗的な基盤に基づく必要がある」と彼は強調する。「国民の誰も政治プロセスから排除されるべきではない」そして彼は、新憲法、2年以内の選挙、統一された軍事力に期待している。
もう一つの問題は、アサド政権に課せられた国連の制裁である。
「米国と欧州による制裁ができるだけ早く解除されることを願っている」とバハラ氏は言う。「しかし、シリアが安定し、国連安保理決議に従って政府が樹立されるかどうかを見守っている国もある。そのためには、政府が透明性と説明責任に関する国際基準を満たす必要がある」