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私を忘れないで:日本の水族館がチンアナゴのためにビデオチャットを募集

チンアナゴは生まれつき非常に繊細で用心深いものの、水族館の水槽の中で暮らしている300匹は人間に慣れていた。(ウェブサイト/sumida-aquarium.com)
チンアナゴは生まれつき非常に繊細で用心深いものの、水族館の水槽の中で暮らしている300匹は人間に慣れていた。(ウェブサイト/sumida-aquarium.com)
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01 May 2020 03:05:24 GMT9
01 May 2020 03:05:24 GMT9

東京:コロナウイルスの感染拡大中休館している日本の水族館が、人間が存在し、脅威にならないことをチンアナゴに思い出させるため、この繊細な生き物にビデオ通話をかけるよう人々に求めた。

ランドマークタワー、東京スカイツリーに入居しているすみだ水族館は、3月初め以降休館し、動物たちは2ヶ月に及ぶ静寂の中、ほとんど人間のいない環境に慣れてしまっている。

しかし、同水族館は「前例のない状況」により、予期せぬ不都合が生じていると語った。

「水族館の生き物たちは飼育員を除き、人間を目にしなくなり、人間を忘れ始めています」と、今週同館のツイッターのアカウント上で述べた。

「特にチンアナゴは砂の中に姿を隠し、飼育員が通り過ぎる度に隠れてしまいます」と綴っている。これにより、飼育員らはこの動物たちの健康を確認しようとするのが難しくなってしまっている。

「緊急のお願いをさせてください」と水族館は書いた。

「お家からチンアナゴに顔を見せてもらえませんか?」と水族館はお願いをし、「顔見せ祭り」というイベントの開催を呼び掛けた。

https://twitter.com/Sumida_Aquarium/status/1254961029852741634?s=20

チンアナゴは生まれつき非常に繊細で用心深いものの、水族館の水槽の中で暮らしている300匹は人間に慣れ、来館者が近づいても砂の中に隠れることはめったになかった。

チンアナゴを人間に再び慣れさせるために、水族館はこのデリケートな生き物を飼育している水槽に向けて5つのタブレットを設置し、チンアナゴファンたちにはiPhoneやiPad越しにFaceTimeのアプリを使ってつながるよう求めた。

https://twitter.com/Sumida_Aquarium/status/1243478367992569858?s=20

ビデオ通話が始まれば、人々は顔を見せ、手を振り、チンアナゴに話しかけることになっている。しかし、この動物の敏感な性質を考えて、電話をかける人たちは叫ばないよう求められている。

「顔見せフェスティバルは、日本のゴールデンウィーク休暇真っ盛りで、通常は多くの人々が旅行する5月3日から5日に予定されている。しかし、今年のゴールデンウィークは、国に引き続きコロナウイルスの緊急事態宣言が出ている中、人々は家に留まるよう求められている。

この水族館のお願いには、日本語のハッシュタグ#お願い人間のこと思い出して には、多くの支持が集まっている。

『「チンアナゴを見つめれば、チンアナゴが見つめ返してくれる」なるほど。是非参加したい』と、あるツイッターユーザーは投稿した。

「人間は脅威ではないと理解するためにトレーニングが必要なんだ!」と別のユーザーは綴った。「興味深い」。

参加を希望する人からは、パソコンやAndroidのオペレーティングシステムを使っているスマートフォン利用者も参加できるよう、別のアプリ経由でアクセスできるようにしてほしいという多くの声が水族館に寄せられた。

「これほどAndroid携帯を使っていることを後悔したことはない」と、ある人は綴った。

AFP通信

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