
東京 : 北朝鮮は、米国が敵国に対する先制核攻撃につながりかねない「無謀な軍備拡張」を行っていると非難した。
北朝鮮外務省傘下の軍縮•平和研究所は日曜日に、米国の兵器開発を批判する公報を発表した。
「無謀な軍備拡張で自国の軍事的覇権を維持し、独立した主権国家を圧倒しようとするアメリカの新政権の覇権主義的な試みは、政権発足初日からはっきりと現れている」と北の声明は述べている。
北は、アメリカがミサイル防衛システムを拡大する計画に異議を唱えた。ミサイル防衛システムはミサイルを探知し迎撃することが可能で、40年前にロナルド・レーガン大統領が提案した「スター・ウォーズ」計画を彷彿とさせる宇宙ベースのミサイル迎撃システムを含むという。
「アメリカは、ヨーロッパとアジア太平洋地域の最前線にさまざまなミサイル防衛システムを配備するという邪悪な意図を持っている。ミサイル防衛システムを近代化しようとする現在のアメリカ政府は、敵に先制核攻撃を行い、全人類の共有財産である宇宙空間を戦場と化す条件も備えている」
これに対し北朝鮮は、「米国の軍事的覇権主義の高まりに対処するため、核抑止力を中心とした国防を発展させなければならない」としている。
北朝鮮外務省は別の声明で、マルコ・ルビオ新米国務長官が北を「ならず者国家」と呼んだことを「わが国を冒涜している」と攻撃した。
「ルビオの下品で非常識な妄想は、新しく発足したアメリカ政府の誤った見方を示すだけだ。米国の外交政策を担当する人物の敵対的な言動は、米国の北朝鮮に対する敵対的な政策を改めて確認する機会となった」
「朝鮮民主主義人民共和国外務省は、米国務長官の敵対的な言動を、主権の尊重と内政不干渉に基づく国際法の原則に完全に反する重大な政治的挑発行為と見なす」