


大阪:大阪・関西万博のテープカットが日曜に行われた。
伊東良孝国際博覧会担当大臣、武藤容治経産大臣、中谷元防衛大臣、羽田浩二2025年日本万国博覧会政府代表、吉村洋文大阪府知事、横山英幸大阪市長が出席し、歓声に包まれたテープカットが行われた。
万博は大阪湾に浮かぶ人工島・夢洲で10月13日まで開催され、158の国と地域が参加する。政府は国内外から2800万人以上の来場者を見込んでいる。
参加国・団体のパビリオンは、世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に認定されている大屋根リングの周囲2キロに囲まれている。
来場者数に基づき、政府はこのイベントの経済効果が全国で約200億ドルになると見積もっている。
日本ではこれまで2度、万国博覧会が開催されており、直近では2005年に愛知県で、1970年には大阪で開催されている。1970年の大阪万博は、主に日本国内から6,400万人以上が訪れ、日本が経済大国として台頭する象徴ともなった。
要人たちが長年の準備の完成を祝う中、開幕を待ちわびた大勢の来場者が外に集まった。しかし、ただでさえ雨模様の会場を不満や抗議の声がさらに曇らせた。
れいわ新選組の大石晃子衆議院議員は、大阪で万博反対のデモを先導した。彼女は、会場でのメタンガス漏れの潜在的な危険性について警告し、万博に多額の公的資金が投入されることへの懸念を表明した。
大石氏は、”万博はいらない”、”メタンガスはいらない “といったスローガンを掲げ、約2,000人の視聴者に向けYouTubeでライブ配信を行った。
地元メディアは、入口での大混雑や、日本人が完璧とは言い難いと考えるその他の些細な問題など、さらなる不満を報じている。
万博の組織側は、来場者が特定の日時を予約できる電子チケットシステムを導入しているが、日曜日には公式オープン前から長蛇の列ができていた。
時折激しく降る雨のため、万博会場と唯一の鉄道アクセスである大阪メトロ中央線・夢洲駅を結ぶ道路は大混雑に見舞われた。
来場者からは「会場が複雑すぎて、高齢者には難しい」という声も聞かれた。
万博会場では現金が使えず、粉ミルク缶の持ち込みも禁止されていることが明らかになり、混乱が生じた。
入場まで2時間半も待たされ、午後になっても入場ゲートには長蛇の列ができたという。
初日は雨の影響で航空自衛隊の「ブルーインパルス」の飛行が中止になった。
携帯電話の電波状況が悪く、電子チケットのQRコードを印刷できない来場者もいた。
悪天候のため、自衛隊の航空ショーと近未来的な「空飛ぶクルマ」のデモ飛行が中止となった。
「空飛ぶ車」は万博の目玉のひとつになると期待されていたが、安全認証の取得が遅れたため、来場者は飛行に参加できず、午後にはテスト飛行が予定されていたが、雨天のため中止となった。