

東京:外務省の発表によると、松本尚・外務大臣政務官は月曜日、チュニジアのラ・ラブタ病院にてムスタファ・フェルジャーニ保健大臣と共に、日本の医療機器の引き渡し式に出席した。これは、日本の無償資金協力「経済社会開発計画」の一環として、チュニジア国内23の病院に提供されるものである。
また、今年中にアフリカ諸国を対象とした、日本とチュニジアの循環器分野の知見を共有する研修プログラムが開始される予定であり、松本政務官はその関連部門も視察した。
これらの協力プログラムは、チュニジアにおける医療環境の改善にとどまらず、アフリカ全体の保健・医療分野における能力強化にも貢献することが期待されている。
松本政務官はまた、モハメッド・アリ・ナフティ外務大臣を表敬訪問し、今年開催される大阪・関西万博や第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)、そして2026年の日・チュニジア外交関係樹立70周年といったイベントを通じて、二国間関係を一層強化していくことで一致した。松本政務官は、今年8月に横浜で開催されるTICAD 9へのチュニジア大統領の参加も要請した。
さらに、松本政務官はモハメッド・ベン・アイエド外務・移民・在外チュニジア人担当国務長官とも会談し、TICAD 9においてアフリカ諸国と共に様々な課題に対する解決策を共創するという日本の取り組みについて説明した。
松本政務官は、来年の外交関係樹立70周年の機会に、二国間の協力がさらに深まることへの期待を表明した。
また、双方は国連安全保障理事会改革を含む国際場面での協力や、中東情勢についても意見交換を行った。