• GPS妨害がレバノン国境の両側に影響と情報筋

ナジャ・ホウサリ

ベイルート: イランに支援されたヒズボラによる攻撃でイスラエル兵14人が負傷したのを受け、イスラエルがレバノン南部への攻撃を強化したため、ヒズボラの戦闘員2人が水曜日に死亡した。

イスラエルとヒズボラは、パレスチナの過激派組織ハマスが10月7日にイスラエル南部を攻撃し、ガザ地区での戦争を引き起こして以来、ほぼ毎日、国境を越えた砲火を交わしている。

ある治安筋は “ヒズボラは水曜日未明、ワディ・アル・アラムシェでイスラエル軍に対する複雑な攻撃を行い、6人の重傷者を含む14人のイスラエル兵を負傷させた。イスラエル側は、ヒズボラの現場幹部3人を暗殺することでヒズボラに手痛い打撃を与えた” と伝えた。

イスラエル軍は水曜夜、ワディ・アル・アラムシェ作戦に呼応し、バールベックから5キロ離れたベカー渓谷のイアートの町を標的にした。ドローンによる空爆は、アル＝ザイン一家の倉庫を直撃し、民間人1人が軽傷を負った。

イスラエルはレバノン南部の国境地帯で、特に軍事作戦中にGPSを妨害し続けている。

ある治安筋は「この妨害は、イスラエル軍とヒズボラ双方の目標に悪影響を与える」という。

ヒズボラは木曜日未明から、レバノン国境の反対側にあるイスラエルの軍事拠点を標的とした一連の作戦を発表した。

ヒズボラは、レバノンの町ファルケラの対岸にあるメトゥラで、水曜日に標的となった軍用車両を引き揚げようとするイスラエル軍を標的にした。

夜明けには、レバノンの町アイタルーンの対岸にあるアル・マリキヤのイスラエル兵が、ヒズボラによってミサイルの標的にされた。

ヒズボラはまた、アル・マルジのイスラエル兵も標的にした。

「アル＝マルジでの敵の動きを注意深く監視し、予測した結果、彼らはミサイル兵器の標的にされ、直撃を受けた」

ヒズボラは、レバノンの町アルマ・アル・シャブの反対側にあるハニタの森で、ミサイルを使ってイスラエル兵を攻撃した。

木曜日、ヒズボラは水曜夜のクファルケラ砲撃で死亡した2人のメンバーを追悼した。クファルケラのモハメド・ジャミル・アル・シャミとドゥエイルのアリ・アフメド・ハマデ両氏がイスラエルの作戦で死亡した。

イスラエル軍は木曜日の夜明けまで、レバノンの町を激しい砲撃の標的にしていた。午後8時から午前4時までの間に、7回の空爆と128発の砲弾とリン弾が命中した。

この砲撃でハブーシュの青年アーメッド・ハッサン・アル・アハメッドさんが死亡し、町の住民から弔問を受けた。

イスラエル軍の発表によると、ジェット機はキアムのインフラと2つの軍事施設を含むヒズボラの標的を攻撃した。

イスラエル軍の無人機は木曜日、マルカバ郊外とブリダの民家を標的とし、死傷者が出た。

イスラエル軍はまた、クファルケラを無人偵察機からのミサイル2発と大砲、リン弾で攻撃した。国境を挟んだ反対側のメトゥラでは、イスラエル兵が重機関銃で町を掃討した。

ダイラ、アル・ブスタン、アイタ・アル・シャブの郊外は、ビルカト・リーシャのイスラエル軍陣地やブルーラインに隣接する他の陣地から銃撃を受けた。

ドイツの航空会社ルフトハンザは木曜日、ベイルートとテヘランへのフライトの運休を30日まで延長したと発表した。

この決定は、先週末のイランによるイスラエル攻撃の夜に下された。

UNIFILのアンドレア・テネンティ報道官は、同組織の平和維持要員は「文民スタッフと同様、それぞれの職務にとどまり、任務を遂行している」と述べた。

また、「国連職員とその家族の安全と安心が我々の優先事項である」と付け加えた。