
ソウル:木曜日、北朝鮮は複数の種類の短距離弾道ミサイルを発射したと韓国軍が発表した。
合同参謀本部は、ソウル軍は「様々な種類の短距離弾道ミサイルの発射を探知した」と発表した。
ミサイルは「北朝鮮の元山(ウォンサン)地区から東海に向けて、本日8時10分から9時20分の間(水曜日の2310GMTから)に発射された」と付け加えた。
ミサイルは半島の東の海域に落下する前に、約800キロメートルまで飛行したとJCSは述べ、「平和と安定に深刻な脅威をもたらす明確な挑発行為」として北を強く非難したと付け加えた。
「我が軍は、強力な韓米連合防衛態勢の下、(北による)いかなる誤った判断も防ぐため、北朝鮮の様々な活動を注意深く監視している」と声明で述べた。
核武装した北にとって3月以来初のミサイル発射実験となった今回の発射は、金正恩が新しい軍艦兵器システムの試射を監督した約1週間後に行われた。
平壌は先月、「チェヒョン」と名付けられた5,000トンの駆逐艦クラスの艦船を公開した。
北朝鮮は、この艦船は「最強の兵器」を装備しており、「来年早々に運用を開始する」と主張している。
一部のアナリストは、北朝鮮が核兵器を小型化する能力を持っていることを証明していないが、この船は短距離戦術核ミサイルを装備している可能性があると述べている。
韓国軍は、この駆逐艦はロシアの援助によって開発された可能性があると述べている。おそらく、モスクワがキエフと戦うのを助けるために、平壌が数千の軍隊を配備することと引き換えに開発されたのだろう。
ロシアと北朝鮮は最近、両隣国を結ぶ初の道路橋の建設に着手したと発表した。
北朝鮮は昨年、国連の制裁に違反して弾道ミサイルを次々と発射した。
専門家たちは以前から、核武装した北朝鮮がウクライナに対抗するため、ロシアに輸出する兵器を実験している可能性があると警告してきた。
今回の発射は、ロシアが第二次世界大戦の戦勝記念日の開催を準備していたときでもあった。中国の習近平を含む世界の指導者たちが出席する予定だったが、平壌の金委員長は出席しなかった。
ウクライナとの紛争における3日間の休戦は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領によって、この祝賀行事に合わせて命じられた。
木曜日のミサイル発射は、「戦勝記念日をウクライナに対する勝利として記念しようとするロシアの明らかな努力に対する北朝鮮の貢献と利害関係を思い起こさせるものだ」と、ソウルの北朝鮮研究大学のヤン・ムジン学長はAFPに語った。
NHKによると、日本の防衛省は、北朝鮮のミサイルによる日本への影響はないと発表した。
金正恩委員長は今週初め、軍需工場での砲弾製造を視察した。国営メディアは、北朝鮮の砲弾生産量はここ数カ月で劇的に増加したと伝えている。
木曜日のミサイル発射は、ロシアに輸出する前の試射であった可能性が「十分にある」と北朝鮮研究者のアン・チャンイル氏はAFPに語った。
韓国軍は3月上旬、北が「複数の未確認弾道ミサイル」を発射したと発表した。同じ日、ソウルとワシントンはフリーダムシールドとして知られる毎年恒例の大規模な合同軍事訓練を開始した。
平壌は2月下旬にも黄海で戦略巡航ミサイルの発射実験を行い、「反撃能力」を誇示したという。
ソウルの安全保障上の重要な同盟国であるワシントンは近年、合同軍事演習を強化し、北を抑止するために、空母や原子力潜水艦といった米国の戦略的資産のプレゼンスを高めている。
平壌は自らを「不可逆的」核兵器保有国だと繰り返し宣言し、米韓合同演習を侵略のリハーサルだと日常的に非難している。
1950年から1953年にかけての紛争は、平和条約ではなく休戦協定で終結したため、南北朝鮮は厳密にはまだ戦争状態にある。
関係が悪化するなか、北は昨年、南とつながる道路や鉄道を爆破し、国境の一帯を地雷で固めた。
4月上旬、韓国軍は、北朝鮮の兵士約10人が半島を分断する厳重に要塞化された国境を一時的に越えた際、軍が威嚇射撃を行ったと発表した。
AFP