
東京:今週東京で逮捕されたナイフを振り回す男は、自身の悲惨な子供時代を引き合いに出し、厳しい愛情が子供をダメにすることを全国の親に警告したかったと日本のメディアは金曜日に報じた。
この43歳の男は、日本で最も権威のある高等教育機関である東京大学の近くにある東京の東大前駅で水曜日に20代の男性に暴行を加えたとされ、殺人未遂で起訴された。
容疑者は「殺意をもって、持っていたナイフのようなもので被害者の頭や体の一部を切りつけ、けがを負わせた」と、警察報道官は以前AFPに語っていた。
地元メディアによると、容疑者は取り調べに対し、学業成績に執着する厳しい両親について語ったという。
両親のせいで10代の頃、「学校に行かなくなり、つらい思いをした」と、公共放送NHKや他の放送局は容疑者の話を引用した。
「子供を東大に入れようとする親たちに、厳しくしすぎると子供が無謀になり、私のような犯罪者になる可能性があることを教えたかった」と、大学の通称を使って彼は語った。
彼は東大前駅を犯行場所に選んだが、これは東大が競争率の高い親による「教育虐待」の代名詞であると考えたからだと報道されている。
しかし、NHKによれば、彼と被害者は赤の他人であり、彼は「たまたま近くにいたから」襲うことを選んだという。
殺人率が低く、世界で最も厳しい銃規制のある日本では、凶悪犯罪は比較的まれである。
しかし、2022年の安倍晋三前首相暗殺事件を含め、時折、刺傷事件や銃撃事件が起きている。
ナイフ襲撃事件の翌日には、東京の小学校で2人組の男が校内に侵入し、職員5人が軽傷を負った。
そして2021年のハロウィーンには、24歳の男がコミックの悪役ジョーカーに似た服を着て、首都圏の電車内で乗客を刺し、放火した。
金曜日には、大阪市内で34歳の男がナイフで男性を切りつけ軽傷を負わせたとして、殺人未遂の疑いで逮捕されたと報じられた。
AFP