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石破茂首相とクウェート皇太子、水・電力・再生可能エネルギーに関する覚書に署名

石破氏は、ガザへの人道支援を通じて地域の平和と安定に貢献しているクウェートの役割に敬意を表明した。(ANJ)
石破氏は、ガザへの人道支援を通じて地域の平和と安定に貢献しているクウェートの役割に敬意を表明した。(ANJ)
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29 May 2025 05:05:56 GMT9
29 May 2025 05:05:56 GMT9

アラブニュース・ジャパン

東京:石破茂首相とクウェート皇太子シェイク・サバーハ・ハリード・アル=ハマド・アル=サバーハ殿下は木曜日、東京で水・電力・再生可能エネルギーに関する協力覚書(MOC)の調印式に出席した。

また、両政府は外交研修協力に関するMOCに署名し、直接投資と国際協力の分野における両国の関係機関間の覚書締結を歓迎した。

石破首相は、両国の二国間関係はクウェート独立以前に遡る長い歴史があると指摘し、湾岸戦争や東日本大震災など歴史的な困難を乗り越えて助け合ってきたことを振り返った。

石破氏は、当時の防衛庁長官として自衛隊をイラクに派遣した際、クウェートが自衛隊に活動拠点を提供したことを振り返った。また、両国は法の支配、多国間主義、人道支援といった分野を重視していると述べた。

石破氏は、両国関係を 「包括的戦略的パートナーシップ 」に格上げすることで二国間関係を強化したいと付け加えた。

皇太子は、両国の歴史的関係や湾岸戦争時の日本の支援に触れ、両国関係を 「包括的戦略パートナーシップ 」に格上げすることを喜ばしく思うと述べた。

石破茂首相は、長年にわたるクウェートから日本への安定的な原油供給に感謝の意を表し、今後もクウートが世界の原油市場の安定化をリードしていくことに期待を表明した。

これに対し皇太子は、クウェートは日本への原油の安定供給と国際原油市場の安定化に尽力すると述べた。

東京の外務省によると、両者は大阪・関西エキスポのクウェート・パビリオンについて言及し、両国間のさらなる人的交流への期待を表明した。

その他の協議では、日本企業が長年にわたり貢献してきた電力や海水淡水化分野に加え、クリーンエネルギーや脱炭素化の分野でも協力すると述べ、国連安全保障理事会改革に関する政府間交渉で協力することを確認したほか、日本と湾岸協力会議、特にクエェートが議長国を務める現在の湾岸協力会議とのさらなる協力に期待を寄せた。

会談では中東情勢も取り上げられ、石破氏は、ガザへの人道支援を通じて地域の平和と安定に貢献しているクウェートの役割に敬意を表明した。双方は、パレスチナの「2国家解決」と地域の長期的な平和と安定へのコミットメントを確認した。

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