
ソウル:韓国の李在明大統領は月曜日、5期務めた自由派の議員を国防長官に指名し、退役軍人を任命するという伝統を打ち破った。
この発表は、反逆罪で起訴され、職を追われたユン・ソクヨル前大統領の下、昨年、戒厳令の発令に関与したとして、金永均元国防大臣をはじめとする複数の元国防当局者が、注目される刑事裁判に直面している中でのことだ。
李氏の所属する民主党所属の国会議員、アン・ギュバック氏は、国会国防委員会に所属し、尹氏の戒厳令発令を巡る経緯を調査した立法委員会の委員長を務めていた。
尹氏の独裁的な措置は、検察が「立法機関を閉鎖し、政治的反対派や選挙関係者を逮捕する違法な試み」と形容したように、数百人の武装兵士を国会と選挙管理委員会事務所に派遣するものであった。
この事件は、軍に対する文民統制の強化を求める声を引き起こし、李氏は選挙キャンペーン中に、文民出身者を国防大臣に任命すると約束した。
1961年のクーデターで軍事独裁者の朴正煕(パク・チョンヒ)が政権を握って以来、韓国の国防大臣は全員軍出身者であり、1980年代後半の民主化後もこの傾向は続いた。
アン氏は立法聴聞会に出席するが、与党が国会で過半数を占めているため、このプロセスは形式的なものとなる見込みだ。李氏はアン氏を任命するために立法承認を必要としない。内閣人事では、李氏は首相(名目上の第2位)のみに立法承認が必要だ。
李明博大統領の首席秘書官、カン・フンシク氏は記者会見で、「64 年ぶりの民間人国防大臣として、戒厳令発令後の軍の再編を指揮、監督する責任がある」と述べた。
アン氏は、李氏が月曜日に指名した 11 人の閣僚のうちの 1 人で、長年の外交官であるチョ・ヒョン氏が外務大臣に、5 期連続議員であるチョン・ドンヨン氏が、2004 年から 2005 年までソウル市の北朝鮮担当責任者として務めた統一大臣に再任された。
AP