
台北:日本の天皇、徳仁天皇は火曜日、内陸国であるアジアのモンゴルを訪問し、同国の大統領と会談した。これは、ロシアと中国が支配する地域において、民主主義国家間の関係強化に向けた一歩となる。
徳仁天皇は、1週間の訪問の2日目、首都ウランバートルでの歓迎式典の後、ウフナ・クレルスフ大統領と会談した。日本は、350万人の人口を抱えるこの広大な国の貿易拡大を優先課題としている。同国の石炭、銅などの鉱物資源は、その大部分が中国に輸出されている。
午後には、同国で過酷な状況下で収容されていた第二次世界大戦の日本人捕虜数千人を追悼する慰霊碑に花輪を捧げる予定だ。徳仁天皇の訪問は、終戦80周年を迎える。
一部の歴史家は、戦争の最初の戦闘の一つは、1939年夏にモンゴル国境で侵攻した日本軍とソ連軍との衝突で、日本軍が惨敗したと指摘している。
近年、徳仁天皇は、第二次世界大戦の最も激しかった戦闘や爆撃の現場を訪問しており、硫黄島、沖縄、広島などが含まれる。
天皇は、これは祖父の昭和天皇の名の下に戦われた戦争の悲劇に対する贖罪と記憶をつなぐ努力の一環だと述べている。日本の戦争捕虜の大多数はシベリアに送られたが、約1万2000人から1万4000人はモンゴルに送られ、戦争終結時にはロシアと共に日本と戦っていた。戦後数十年間、モンゴルは事実上ソ連の軍事基地として中国を訓練場とし、住民の大多数は伝統的な遊牧生活を続けていた。
1989年に共産党の支配から脱却して以来、モンゴルは強固な民主主義を築き上げ、北京とモスクワからの経済的・政治的圧力を、米国や日本、韓国を含むアジアの同盟国からの強力な支援でバランスを取ろうとしている。
AP