
東京:8月11日は「山の日」である。日本の祝日としては最も歴史が浅く、日本の多くの山を祝うために2016年から始まった。
日本の国土の70%は山岳地帯であり、海を祝う祝日(7月の海の日)や陸を祝う祝日(5月のみどりの日)がある一方で、政府は2014年、日本の輝かしい山々を記念する日を設けるべきだと決定した。
国民の祝日がない3つの月のうちの1つである8月が選ばれた。12月には公式な祝日はないが、ほとんどの企業が12月29日から休業するため、事実上の祝日となっている。
8月中旬を選んだのには別の理由もあったかもしれない。お盆と呼ばれる、日本人が先祖に敬意を表する個人的な、しかし現実的な祝日があるからだ。お盆は国民の祝日ではないが、たいていの会社ではお盆を祝日とみなし、社員に3日間の休暇を与えるのが普通だ。
また、8月は日本における非公式な「登山シーズン」の一部でもあり、特に日本の象徴として最もよく知られている富士山が有名である。富士山が描かれた日本土産を買わないことはない。日本の偉大な画家である北斎も、多くの作品に富士山を描いている。
富士山は標高3,776メートル(12,389フィート)で日本で最も高い山であり、多くの日本人にとって一生に一度は頂上に登ることが夢である。実際、富士登山は近年非常に人気があり、通常は五合目と呼ばれる場所から中腹まで登り、疲労困憊する登山を許可される人数には制限が設けられている。
富士山周辺は温泉地として知られ、富士山が日本の優雅な象徴であるだけでなく、自然の力の象徴でもあることを思い起こさせる。最後の噴火は300年前であり、現在も活火山である。
日本の他の火山ははるかに活発で、中には致命的なものもある。鹿児島の桜島は日本で最も活発な火山で、桜島の住民は頻繁に避難している。2000年に三宅島の大山が噴火した際には、すべての住民が4年間避難を余儀なくされ、しばらくの間は防毒マスクの携帯が義務づけられた。雲仙岳もまた九州の南に位置し、1792年には14,524人が死亡した「巨大津波」を引き起こし、1991年には多くの火山学者を含む43人が死亡した火砕流を引き起こした、日本の火山の中で最も死者の多い火山のひとつである。
しかし、多くの日本人にとって、その美しい山々は平和と精神的な安らぎの源であり、日本の神道信仰と強いつながりがある。日本人にとって山は生命の象徴である。
もちろん、温泉、登山、緑、スキーなど、山が提供するものを利用することも望んでいる。日本では、楽しむための山を見つけるために遠くへ行く必要はない。