
茂木敏充外相は8月中旬にも英国を訪問する方向で調整に入った。日英両政府が今夏の大筋合意を目指す新たな貿易協定について、トラス国際貿易相と最終段階の交渉を行うのが主な目的。実現すれば、新型コロナウイルス感染拡大に伴い中断された閣僚外遊の再開第1弾となる見通し。複数の政府関係者が17日、明らかにした。
茂木氏は17日の記者会見で「日英の円滑なビジネスの継続には新たな貿易・投資の枠組みが必要だ。そろそろ詰めの協議に入らなければいけない」と指摘。英国の欧州連合(EU)離脱を受けて今年6月に本格交渉入りした日英貿易協定の締結を急ぐ考えを示した。
外務省幹部によると、訪英ではラーブ外相との会談も調整中。両氏は香港情勢や次世代規格「5G」通信網整備など対中政策を中心に意見を交わす見込みだ。
英国は日本からの渡航を解禁済み。到着後2週間の自主隔離措置は不要となっている。
JIJI Press