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広島地裁、原爆の「黒い雨」被爆者認定

30 Jul 2020
2020年7月29日水曜日、日本西部の広島で、地裁判決後の集会中勝利を祝う原告たちと支援者グループ。(AP)
2020年7月29日水曜日、日本西部の広島で、地裁判決後の集会中勝利を祝う原告たちと支援者グループ。(AP)
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Updated 30 Jul 2020
30 Jul 2020

東京:7月29日、日本の裁判所は初めて、1945年の米国による広島への原爆投下後に降った放射性物質を含む「黒い雨」を浴びた住民たちを被爆者として認定し、広島市と広島県に対し他の被爆者と同じ政府の医療サービスを提供するよう命じた。

広島地方裁判所は、放射性物質を含む雨が降った場所として以前政府が定めた区域の外側にいた84人の原告も全員放射線による疾患を発症しており、被爆者として認定されるべきであると述べた。原告全員が70代後半より高齢であり、90代の住民もいる。

この画期的な判決は、広島市が米国の原爆投下75周年を迎える1週間前に下された。

1945年8月6日、米国は世界初の原子爆弾を広島に投下し、14万人が死亡し、都市全体をあらかた破壊した。原告たちは爆心地の北西部におり、同地域では原爆投下から数時間後に放射性物質を含む黒い雨が降った。

原告たちは、降ってくる黒い雨を浴びただけでなく放射線に汚染された食物や水を摂取したことにより、放射線に起因する癌や白内障などの疾患を発症した。

黒い雨が降った原告たちの地域も政府の認定区域に含めてほしいという要求を広島市と県当局が却下した後、訴訟を提起した。

水曜日の判決で地裁は、原告たちの黒い雨を浴びたという主張に不合理な点はなく、当人たちの診断書から放射能被ばくと関連する病気にかかっていることは明らかであると述べた。

原告の1人、4歳で黒い雨を浴びた本毛稔氏は、公判中に十数名が亡くなったと述べた。「亡くなった人たちに、勝ったと伝えたい」と語った。

広島で被爆者を診察する齋藤紀医師は、その地域にいて雨を浴びた人は誰であれ放射線の影響を受けた可能性があるという仮定に基づき被爆者の福祉を考慮した判決を評価した。

その日早く、十数人の原告が雨の中「『黒い雨』被爆者全員に(被爆者健康)手帳を」という横断幕を掲げ広島地方裁判所に入った。判決が下されるやいなや、原告の弁護士たちは法廷から走り出て「全面勝利」の幕を掲げ、支援者たちから拍手と歓声が上がった。

菅義偉官房長官は記者団に対し、判決の内容を十分精査したうえで関係省庁、広島県および広島市と協議し、今後の対応を検討すると語った。

–AP

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