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イエメンの大統領指導評議会、フーシ派に新たな戦闘を始めないよう呼びかけ

紅海を航行する貨物船「ギャラクシー・リーダー」の船上に立つフーシ派の戦闘員(2023年11月20日公開の写真)。(フーシ派軍事メディア/ロイター)
紅海を航行する貨物船「ギャラクシー・リーダー」の船上に立つフーシ派の戦闘員(2023年11月20日公開の写真)。(フーシ派軍事メディア/ロイター)
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05 Jan 2024 01:01:16 GMT9
05 Jan 2024 01:01:16 GMT9
  • 大統領指導評議会(PLC)はリヤドでの会合で、フーシ派は世界の強国との戦争を引き起こそうとしていると述べた

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:イエメンの国営SABA通信によると、国際的に承認されている同国の大統領指導評議会(PLC)は4日、フーシ派に対し、紅海での攻撃をめぐってイエメンを世界の強国との紛争に巻き込まないよう警告した。

PLCはリヤドでの会合で、フーシ派は紅海で船舶への攻撃を激化することで世界の強国との戦争を引き起こそうとしていると述べ、新たな紛争はイエメンのすでに悲惨な人道的状況を悪化させると警告し、フーシ派はイスラエルによるガザへの砲撃を口実にイエメンを新たな戦争に巻き込もうとしていると非難した。

「この状況を踏まえ、当評議会はフーシ派武装組織に対し、彼らが商船を標的にして行っているテロ攻撃がもたらす影響と悲惨な結末、また、領海を国際紛争の場に変えたことについてその全責任を課す」と、SABAは評議会の言葉を伝えた。

PLCは、もし国際社会がイエメン政府と協力してフーシ派をイエメン国内の彼らの支配地域から追い出していれば、紅海を航行する国際船に彼らが危険を及ぼすことはなかっただろうと述べた。

評議会のこの警告は、国連、英国、カナダ、その他の国々がフーシ派に紅海での船舶への攻撃を止めるか、さもなければ軍事行動を含む相応の報いを受けることになると警告したその翌日に出された。

フーシ派はイスラエルへ向かう船と同国が運航するすべての船に対し、重要な貿易航路である紅海を封鎖すると威嚇し、これまでに商船を1隻拿捕し、複数の商船と軍艦に向けて弾道ミサイルやドローンを飛ばしている。

フーシ派は、行っている攻撃の目的はイスラエルにガザの封鎖を解除するよう圧力をかけるためだとしている。

これとは別に、イエメン政府とフーシ派は、長らく待ち望まれている捕虜交換協議の延期を非難し合っている。

これまでの話し合いの続きとして、双方は新たな捕虜交換合意の成立を模索するため、今月ヨルダンの首都アンマンで再び会談することになっていた。新たな合意にこぎつければ、フーシ派が拘束しているイエメンの有名政治家ムハンマド・カフタン氏を含む数百人のイエメン人捕虜が解放される可能性がある。また、双方は互いの拘置所を訪問し合うことにも合意していた。

政府代表団のメンバーであるマジェド・ファダイル氏は4日、アラブニュースの取材で、捕虜交換協議は「無期限」に延期されたと語り、フーシ派が理由も告げずに協議への出席を拒否し、カフタン氏の家族が彼と面会することやその所在を知ることも拒んでいると非難した。

2015年から監禁されているカフタン氏の釈放をフーシ派が拒否したため、イエメン政府は昨年、同派との交渉を中断せざるを得なかった。

「この8年間、フーシ派はカフタン氏の容態を明らかにすることも、家族が彼に面会することも、また、彼が家族と連絡を取ることも拒否してきた」とファダイル氏は述べ、カフタン氏が家族と面会することをフーシ派が許可するまでは、イエメン政府は政府の支配下にあるマアリブの拘置所を彼らが訪問することを許可しないと付け加えた。

しかし、フーシ派の捕虜交換委員会の長であるアブドゥルカデル・アル・ムルタダ氏は4日、イエメン政府は以前国連の仲介で交渉した約束(おそらく拘置所訪問のこと)に従うことを拒否しており、これが次の交渉の妨げになっていると非難した。

「我々は、国連が支持した以前の合意が履行されるという保証を国連から得られるのであれば、捕虜の問題に関するいかなる話し合いに参加することに何のためらいもない」とアル・ムルタダ氏はソーシャルメディアXで述べた。

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