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サウジアラビアPIF、国内建設会社4社に13億ドルを投資

今回の新規取引は、サウジアラビアの主要戦略部門を支援し、実現するためのPIFの戦略の一部である。(Shutterstock)
今回の新規取引は、サウジアラビアの主要戦略部門を支援し、実現するためのPIFの戦略の一部である。(Shutterstock)
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15 Feb 2023 05:02:23 GMT9
15 Feb 2023 05:02:23 GMT9

アラブニュース

リヤド:サウジアラビアの政府系ファンドは、増資構想の一環として、国内建設会社4社に総額13億ドルを投資した。

プレスリリースによると、公共投資ファンド(PIF)はNesma & Partners Contracting Co.、El Seif Engineering Contracting Co.、AlBawani Holding Co.、Almabani General Contractors Co.の株式を取得したという。

今回の新規取引は、「サウジビジョン2030」で描かれた目標に沿って、サウジアラビアの主要戦略部門を支援し実現するという PIF の戦略の一部であると、同ファンドは声明の中で述べている。

またこれらの投資により、建設サービス部門は、サウジアラビアにおける現在および将来のプロジェクトに向けて、生産能力の拡大、能力の拡張、成長の促進、先端技術の採用の推進、現地サプライチェーンの改善を行うことができるようになるという。

さらにPIFの投資は、これらの企業がサウジアラビア国外に事業やビジネスを拡大するのにも役立つと期待されている。

PIF の副総裁で MENA投資部門の責任者であるヤジード・A・アルフミード氏は、「これらのパートナーシップは、サウジアラビアで13の戦略的部門の1つとされている建設・建築部品・サービス部門を含む、主要戦略部門の能力を引き出すというPIFの取り組みを示しています」と述べた。

PIFによれば、国内トップ4社への投資により、建設分野の国内における能力拡大を支援し、「サウジビジョン2030」に沿って現在および将来の需要を満たすための民間部門の参加と投資が促進されるという。

Nesma & Partners Contracting Co.の会長であるアブドゥルアジズ・アル・トルキ氏は、このパートナーシップにより「サウジアラビアの大手建設会社の1つとして当社の地位が強固になり、「サウジビジョン2030」の目標達成に貢献できるようになります」と述べている。

一方、El Seif Engineering Contracting Co.の会長であるハレド・エル・セイフ氏は、次のように語った。「今回の投資は、建設分野の成長と発展を支援し、生産能力の拡大や民間企業のローカルコンテントに貢献するものであり、当社が事業を展開する分野のリーディングプレーヤーとなるべく、サウジアラビアにおいて世界トップレベルのプロジェクトを実現することを可能にします」

1月に政府系基金協会が発表したデータによると、PIFの資産は6,074億2,000万ドルで、世界のトップ政府系ファンドの中でも6位をキープしていることが報告されている。

PIFは、国内外の戦略的投資を通じて、サウジアラビアの経済多様化の歩みをリードしている。

現在、PIFは10の異なるセクターで71社を有し、50万人以上の直接・間接雇用を創出している。

2022年11月、PIFのヤセル・アル・ルマイヤン総裁は、同ファンドがさらに多くの雇用機会を創出する予定であることを明らかにした。

「私たちは180万の質の高い雇用を創出したいと考えています。我々が注目しているのは数字だけでなく、数字の質、つまりこれらの仕事の質なのです」とアル・ルマイヤン総裁は述べた。

さらにアル・ルマイヤン総裁は、PIFが10年後までにファンドの資産を2兆~3兆ドルにまで増加させる詳細な戦略があることを明かした。

「1兆ドルを達成し、2兆~3兆ドルの間に到達するための、現在から2030年までの完全な計画が我々にはあり、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下にはそれを達成する決意があります」

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