
【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は、菅義偉新首相に祝電を送り「2国間および国際的問題に関し、建設的な協力を行う用意がある」と表明した。大統領府が16日発表した。
プーチン氏は「最近は安倍晋三前首相の尽力もあり、両国の対話進展のために多くのことが成し遂げられた」と指摘。両国の協力は「疑いなく両国民の利益に合致し、アジア太平洋地域と世界の安定・安全の強化に寄与する」と強調した。菅氏の豊かな政治経験などが「首相としての仕事の助けになると確信している」とも述べた。
プーチン政権は、菅氏が対ロ外交に熱心だった安倍氏の路線を継続し、対話を重視するよう期待。ただ、北方領土問題では譲らない姿勢を強めている。ロシアでは7月に「領土割譲禁止」を明記した改正憲法が発効し、領土問題での譲歩は一層困難になった。
JIJI Press