
菅義偉首相は28日、航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市など)で開かれた航空観閲式で訓示した。宇宙やサイバー、電磁波という新たな領域への対応が安全保障上の急務となっていることに関し、個別の組織・機関単位の対処は難しいと指摘。その上で「組織の縦割りを排し、陸海空自衛隊の垣根を越えて取り組むことが重要だ」と訴えた。
また、来年夏の東京五輪・パラリンピックについて「人類が(新型コロナ)ウイルスに打ち勝った証しとして開催する決意だ」と強調した。
自衛隊の観閲式は陸海空の各自衛隊が毎年持ち回りで開催する。前回2017年の航空観閲式は悪天候で中止されたため、今回は6年ぶりの実施。部隊の負担軽減に加え、新型コロナ感染拡大を考慮して規模を縮小し、展示飛行も行わなかった。
JIJI Press