
赤羽一嘉国土交通相は5日の閣議後記者会見で、成田空港の発着容量拡大に向け、滑走路の配置や敷地面積などを定めた基本計画を53年ぶりに改定すると発表した。
開港前の1966年に策定された現行計画では、3本目のC滑走路は横風用とする予定だったが、昨年3月の千葉県や地元市町などとの合意を受けて変更。新計画では、1060ヘクタール程度としていた空港の敷地面積を2600ヘクタール程度に広げた上で、C滑走路をA、B両滑走路と平行させる形で配置し直す。
新計画では新設するC滑走路を3500メートルとし、B滑走路も2500メートルから3500メートルに延伸。滑走路などは2030年をめどに完成させる。この他、空港の設置管理では航空機騒音による障害の防止や生活環境の改善などを着実に行うことを明記する。