
日本の検察が水曜、2019年に京都アニメーションへ放火して36人を死亡させた、過去数十年で同国最悪の凶悪犯罪事件をめぐり、男性を殺人罪で起訴したと、現地メディアが報じた。
青葉真司(42才)は7月の犯行後に拘束されたが、事件の最中に重度のやけどを負い、入院していた。伝えられるところによれば、8月になってやっと意識が回復したという。
ストレッチャーで京都の伏見警察署に運ばれる最中にこちらを見上げる青葉真司。京都アニメーションのスタジオに放火したとされる。(資料写真/AFP)
5月に正式に逮捕されたばかりの青葉に対する起訴内容の十分な詳細は今のところ明らかになっていない。
京都検察庁は確認の求めにすぐには回答しなかった。
この犯行では他の30人以上も怪我を負った。この犯行で青葉は、スタジオの建物内に押し入り、1階部分にガソリンを撒き散らして火をつけたとされる。
伝えられるところによれば、青葉は放火を認めており、火をつける前に「死ね」と叫んだと言われる。
京都アニメーションは否定しているが、同スタジオが自分の作品を盗んだと青葉が非難していたとの主張もあった。
炎の中で殺害された人たちの多くが若者で、21才の女性も含まれていた。
犠牲者の一部の親は、青葉が逮捕された5月、地元メディアに対し、愛する者たちの悲惨な死に今も苦しんでいると話した。
「しょっちゅう彼女のことを思う」と、この放火で娘の幸恵さんを殺された津田伸一さんはNHKに語った。
「事件の時の彼女のことを考えると、その苦痛はどれほどのものだったかと思う」
この犯行は日本および世界中のアニメ業界とそのファンたちにショックを与えた。
「彼らは日本のアニメ業界を背負って立つ人たちです」と、京都アニメーションの八田秀樹社長は当時、記者たちに話した。
「胸が張り裂ける思い。日本の宝が失われた」
AFP