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「控えめ」な東京オリンピックの開閉会式に新たなディレクターが就任

2020年12月22日日本の東京で、2020年オリンピック東京大会の武藤敏郎CEO(右)が、同大会理事会会合後の記者会見で話をしている様子をカメラマンがとらえた。(提供写真/ ロイター)
2020年12月22日日本の東京で、2020年オリンピック東京大会の武藤敏郎CEO(右)が、同大会理事会会合後の記者会見で話をしている様子をカメラマンがとらえた。(提供写真/ ロイター)
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23 Dec 2020 04:12:45 GMT9
23 Dec 2020 04:12:45 GMT9

東京—- コロナウイルスで延期となっている東京オリンピックの組織委員会は、水曜日に、来年の大会に向け、改めて「シンプルで控えめな」開閉会式の構想を意図して新しいクリエイティブディレクターを選出したと発表した。

このとてつもない仕事は広告会社役員の佐々木宏氏の手に委ねられる。佐々木氏は、大会を東京へつなぐリオの閉会式のプロデュースで一役買った。同閉会式は、安倍晋三首相がビデオゲームのスーパーマリオのキャラクターに扮したことで有名だ。

組織委員会の話によれば、前任の7名のクリエイティブチームを入れ替える決断で、従来の豪華で壮大な開閉会式が「現状に合わせた」ものへと効果的に改善される見込みだ。

「開閉会式は依然として選手や世界の視聴者が楽しむことのできるすばらしい式典になりますが、大会全体の簡素化やCOVID-19対策を引き続き考えなければいけないことを考慮し、よりシンプルで控えめな取り組みがなされるでしょう」と組織委員会が声明で発表した。

伝統的な狂言師で「日本精神にあふれる」開閉会式をプロデュースすることになっていた野村萬斎氏が率いるチームの代わりを佐々木氏が務める。

佐々木氏は、延期となった大会の開催1年前を記念して、7月に無駄のない形で新たに開催されたイベントを企画した。

同イベントでは、日本の水泳選手で白血病を克服した池江璃花子氏が、暗く、人のいないスタジアムに聖火を握って登場した。組織委員会によれば、開閉会式の再考を導く原則を反映させたものだった。

「祭典やプログラムを簡素化し、世界がCOVID-19のパンデミックを経験していることに思いを馳せ、尊重する方法としてふさわしい」と組織委員会は述べた。

佐々木氏は、記者に対し、1964年に東京で初めて開催されたオリンピック開会式を子供の頃に見て、スポーツの祭典の伝統的で大掛かりな開閉会式を楽しんだことを今でも覚えていると話した。

「しかし、今ではこのような派手で大掛かりな祭典は行き過ぎている感があり、COVID-19が原因で、いやむしろ、そのおかげで変わる機会だととらえる必要があります」と彼は述べた。

佐々木氏は、新たな祭典に向けた取り組みはそれほど進んでいないことを認めたが、パンデミック後の「トンネルの出口にある光」としての役割を果たすことが大会の主題であることを強調するつもりだと話した。

組織委員会は、延期された大会の準備を推し進めており、新しい予算、予行演習日程、ここ数週間のコロナウイルス対策について発表した。

しかし、日本の一般の人々は、来年の大会開催に依然として反対しており、大部分の人がさらに延期するか、直ちに中止することを望んでいる。

AFP

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