
菅義偉首相は31日夕、東京都で新たに1300人超の新型コロナウイルス感染者が確認されたのを受け、首相官邸で関係閣僚と対応を協議した。自治体と連携して医療体制を確保するよう指示。終了後、首相は記者団に対し、東京都の感染状況について「明らかに増加傾向にあり、大変厳しい認識をしている」と表明した。
緊急事態宣言に関しては「まず今の医療体制をしっかり確保して感染拡大回避に全力を挙げることが大事だ」と語った。
首相は「感染対策の基本はマスク、手洗い、3密回避だ」と強調。その上で「特に東京をはじめとする皆さまには、不要不急の外出をできるだけ避けてほしい」と呼び掛けた。
協議には加藤勝信官房長官、田村憲久厚生労働相、西村康稔経済再生担当相が参加。首相は最新の情勢について報告を受けた。
首相はこの日、公務の予定はなかったが、東京での感染者急増を踏まえ急きょ官邸入りすることを決めた。
JIJI Press