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イエメンの停戦は、より広範な和平協定に向けた一歩だ:グルンドベルグ国連特使

6月8日、イエメンの首都にあるサヌア空港にいるハンス・グルンドベルグ国連特使(中央)。(AFP)
6月8日、イエメンの首都にあるサヌア空港にいるハンス・グルンドベルグ国連特使(中央)。(AFP)
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18 Jun 2022 04:06:42 GMT9
18 Jun 2022 04:06:42 GMT9
  • イエメン内戦では数十万人が死亡し、数百万人が飢餓に瀕している
  • イランの支援を受けるフーシ派が2014年に首都サヌアを支配して以来、イエメンは内戦に苦しめられてきた

サヌア:内戦で荒廃したイエメンで停戦が2カ月延長され、住民が正常化を意識したことは、より広範な和平調停に向けた第一歩だ、とハンス・グルンドベルグ国連特使は17日、述べた。

スウェーデンの外交官であるグルンドベルグ氏は、AFPのインタビューに対し、今回の停戦は「住民にイエメン内戦史上、前例のない人道的中断をもたらした。その観点から言えば、この停戦は我々にも、政治解決に取り組むための余地と熟考の機会を与えている」と述べた。

「この停戦は、より広範な調停に向けた第一歩だ」と同氏は、ストックホルムで開催されたイエメン国際会議に合わせて発言した。この会議には、イエメンの政治関係者や専門家、多数の市民社会団体代表が参加した。

イエメン政府と武装組織フーシ派は今月初め、4月に発効した停戦を延長することで合意した。これにより、国連が言うところの、世界最悪の人道危機を引き起こしている内戦における戦闘の激しさが大幅に軽減された。

この内戦では数十万人が死亡し、数百万人が飢餓に瀕している。

イランの支援を受けるフーシ派が2014年に首都サヌアを支配して以来、イエメンは内戦に苦しめられてきた。その翌年には、窮地に立つイエメン政府を支援するために軍事介入が行われた。

停戦協定の下、サヌア空港からアンマン、カイロに飛ぶ商業便の運航が再開された。そして、燃料不足を緩和するため、頼みの綱であるホデイダ港に石油タンカーが停泊できるようになった。同港はフーシ派の管理下にある。

「この停戦が我々に与えているのは、特定の小さな地域でのイエメン人の生活を正常化するステップだ。このステップは重要であり、象徴的でもあると思う」とグルンドベルグ氏は述べた。

「私が望んでいるのは、言うまでもないが、空港だけでなく、我々が関与している他の全ての問題に関して、この正常化が継続することだ」

フーシ派がイエメン第3の都市タイズの包囲を緩和するという、停戦協定の条項はまだ実施されておらず、イエメン政府はタイズに通じる道路の開放を求めている。

「我々はこの2週間、イエメンでこの問題について直接交渉を行ってきた」とグルンドベルグ氏は述べた。

同氏は、「進展」があったと述べたが、この問題の解決策になりうるものを出す期限については語らなかった。

「双方とも、この問題の解決に立ち会いたいと、我々に提案をしてきた」が、「我々はこの問題に関して、まだ解決に至っていない」

「現在、我々は一つの提案を検討している。それを実行できることを切に願っている」

AFP

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