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イラク政府、イラク軍拠点への米軍の攻撃を非難

アルビール国際空港のターミナル入り口の様子。2019年12月24日撮影。(File/AFP)
アルビール国際空港のターミナル入り口の様子。2019年12月24日撮影。(File/AFP)
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26 Dec 2023 04:12:18 GMT9
26 Dec 2023 04:12:18 GMT9
  • 米軍は、イスラエルによるガザでの戦争以来、同地域の米軍および同盟国軍に対する数十件の攻撃に対応するため、イラクとシリアでイランとその代理勢力が使用する施設を繰り返し標的にしてきた

バグダッド:イラクは26日、米国防総省が、親イラン勢力が使用する3カ所を攻撃目標にしたと発表したことを受けて、同国内での米軍の空爆を「敵対行為」だと非難した。

イラク政府は、治安部隊の1人が死亡し、民間人を含む24人が負傷した爆撃は、「イラクの主権に対する容認できない攻撃」であり、二国間関係を損なうものであると述べた。

イラク内務省の当局者によれば、今回の爆撃は、バービル県で標的となった2カ所のうちの1カ所である、中心都市ヒッラにあるハシュド・アル・シャアビ(民衆動員部隊)の施設を狙ったものだという。

1人が死亡、20人が負傷し、また南部のワーシト県でも別の攻撃により4人が負傷したと同当局者は述べた。バービル県とワーシト県の2人の治安筋も同様の情報を伝えた。

その数時間前、米国は、米軍関係者への一連の攻撃を受けて、米軍がイラクの親イラン派が使用する3カ所を攻撃したと発表した。

10月7日のイスラエルとハマスの戦争勃発以来、米軍は同地域の米軍および同盟国軍に対する数十件の攻撃に対応するため、イラクとシリアでイランとその代理勢力が使用する施設を繰り返し標的にしてきた。

ロイド・オースティン米国防長官は声明の中で、「米軍はイラクでカタイブ・ヒズボラとその関連組織が使用する3つの施設に対し、必要かつ適切な攻撃を行った」と述べた。

イランの支援を受けたカタイブ・ヒズボラ(神の党旅団)は、旧準軍事組織であり、現在はイラクの正規軍に統合されているハシュド・アル・シャアビの一部である。

「これらの精密照準爆撃は、イランに支援された民兵によるイラクとシリアの米軍兵士に対する一連の攻撃への対応であり、これにはイラン系のカタイブ・ヒズボラとその関連組織による25日のイルビル空軍基地への攻撃も含まれる」とオースティン国防長官は述べた。

この攻撃で3人の米軍兵士が負傷し、うち1人は重傷であると、米国家安全保障会議のアドリアン・ワトソン報道官は述べた。

ジョー・バイデン米大統領は、片道攻撃ドローン(無人機)によるこの攻撃について説明を受け、国防省に対応策を準備するよう命じた後、オースティン国防長官と他の国家安全保障当局者と電話で会談し、米軍の攻撃を指示した、と声明で述べられた。

バイデン大統領は「危険にさらされている米軍兵士を守ること以上に優先すべきことはない。このような攻撃が続くようであれば、米国は我々が選んだ時と方法で行動する」と述べたと、声明は付け加えた。

無人機による攻撃は、ハシュド・アル・シャアビと連携する緩やかな武装集団である「イラクのイスラム抵抗運動」によって主張された。

米軍当局の集計によると、10月17日以降、イラクとシリアでの米軍に対する攻撃は103件に上っており、そのほとんどは、ガザ地区でハマスと戦っているイスラエルへの米軍の支援に反対するイラクのイスラム抵抗運動が攻撃を主張している。

AFP – Reuters

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