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UAEとイスラエルの和平合意は、氷山の一角に過ぎない

湾岸諸国とイスラエルの両方が、COVID-19の地域社会への破壊的は影響力に懸念を深めている。(ロイター通信)
湾岸諸国とイスラエルの両方が、COVID-19の地域社会への破壊的は影響力に懸念を深めている。(ロイター通信)
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14 Aug 2020 05:08:10 GMT9

長年私は湾岸諸国の指導者たちから、イスラエルとの関係を築きたいという願望を耳にしてきた。そして、イスラエルもまた、この見通しに昂奮しているのはよく知られている。UAEとイスラエルが国交正常化を正式に発表したというニュースが、本日広まってから、多くの人々が私に、なぜ今なのか、そして、次に何が起きると私が予測しているのか、と尋ねてきた。私の答えは簡単だ。つまり、これは湾岸諸国とイスラエルの関係正常化の始まりであり、実際のところ、2020年末までに、湾岸諸国のうちの少なくともあと1カ国が、イスラエルと外交関係を樹立する、と私は大胆にも予測しよう。

いくつかの主な要因があるために、このタイミングで正常化が行われたのだ。主な要因のまず1つは、世界的なパンデミックだ。6月に私がアラブニュースに自分の論説を発表した頃、COVID-19に関して、湾岸諸国はイスラエルと前向きに協力をしようとする強い動機を持っていた。湾岸諸国とイスラエルの両方が、COVID-19の地域社会への破壊的は影響力に懸念を深めている。そして、世界的な原油価格のクラッシュで被った損害を、湾岸諸国はとりわけ懸念している。いちかばちかの賭けだと考えれば、こうした国々は、解決策を見出すために、イスラエルが助けてくれることをますます期待している。こうした公衆衛生の問題は、政治的見解の相違を超越するうってつけの機会を提示している。UAEのラナ・ザキ・ヌセイベ国連常任代表が5月、イスラエルのジャーナリストに、ワクチンに関して、UAE政府は喜んでイスラエルと協力すると語ったとき、 このことを目の当たりにした。その後すぐに、UAEはエティハド航空の医療物資を積んだ航空機2機を送り、直にイスラエルと協力した。

もう1つの主な要因は、イランによる地域の緊張が高まっていることだ。いろいろな意味で、この問題はどちら側の国々も長年直面してきたことだが、行動を起こすためのきっかけが必要だった。つまりそれは、普段よりいいタイミングで、COVID-19のパンデミックにより生じた共通の目的だった。しかし、UAE、そして多くのその近隣諸国は、イスラエルには強力な軍隊が控えているため、イスラエルがとてつもなく大きな助けとなる国にはなりえないことも認識している。

こうした大胆な動きをすることにより、UAEは他の湾岸諸国のために、イスラエルとの関係を構築する道を切り開いた。この3年間で、私は他の3つの湾岸諸国から、イスラエルとの関係を構築したいという純粋な願望を耳にしてきた。「ラビ、私たちの資源と富、そしてイスラエルのブレーンと技術的に優れた能力があれば、我々は世界で最も有力な地域になることができます」と、この湾岸諸国の人々は語るのだった。どの国がまずこの動きをするのか、ということがいつも疑問だったが、一旦最初の湾岸諸国がこの発表をすれば、2020年末までには、湾岸諸国のうちの少なくともあと1カ国が、イスラエルと国交樹立するところを目にすることになるだろう。

  • ラビであるマーク・シュナイアー氏は、民族理解基金の会長であり、多くの湾岸諸国の著名アドバイザーだ。
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