• 外務省報道官：イランはパレスチナを含め、他国の意思決定に介入しない

テヘラン：2023年10月9日月曜、イランはパレスチナのイスラム主義組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃への関与を、根拠のない主張だとして否定した。

外務省のナセル・カナニ報道官は記者団に対し「イランの役割に関する非難は、政治的な理由に基づく」と述べた。

同氏は、イランはパレスチナを含め、他国の意思決定に介入しないと述べた。

イランの支援を受け、ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスのパレスチナ人戦闘員らは、7日未明、大量のロケット弾を発射するとともに、イスラエルに侵入した。

この攻撃により、これまでに1100人以上が死亡しており、イスラエルは700人以上、パレスチナ側は430人と発表している。

イスラエルを承認せず、1979年のイラン革命以降、パレスチナの大義への支持を外交政策の中心に据えてきたイランは、ハマスの攻撃を最初に称賛した国のひとつだった。

パレスチナ人には、イラン政府からの援助がなくても「自分たちの国を守り、自分たちの権利を回復するための必要な能力と意志」があるとカナニ報道官は述べた。

「イランの役割について語ることは、世論を（事実から）遠ざけ、イスラエルの今後の行動を正当化することを狙ったものだ」と同報道官は付け加えた。

国連イラン代表部も翌日の声明で、イランがハマスの攻撃に関与したという疑惑を否定した。

これは、ウォール・ストリート・ジャーナルが、ハマスとレバノンのイランが支援するヒズボラ幹部の話として「イラン治安当局者が、7日のハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃の計画立案を手助けし、先週月曜日にベイルートで開催された会議で攻撃に許可を与えた」と報じたことを受けてのものである。

イブラヒム・ライシ大統領は7日、イランはパレスチナ人の自衛の権利を支持し、イスラエルは地域を危険にさらした責任を負わなければならないと警告した。

ハマスの攻撃以来、ハマスやガザ地区を拠点とするイスラム主義組織の指導者たちと会談したライシ大統領は、イスラム諸国に対し「パレスチナ国家を支援する」よう要請した。

米政府高官は9日、イランがハマスの攻撃に 「直接 」関与しているとするのは時期尚早だとしたうえで、ハマスがイランを含む国々から 「武器や資金の提供を受けている」ことは疑いようがないと付け加えた。

AFP