アラブニュース・ジャパン

金沢（日本）

金沢大学はリビアおよびイラクとの学生の交流を支援し、両国の教育機関との協力を強化していく、とリビア大使館の代理公使Ahmed Naili博士は述べた。

「会議は金沢大学の学長、山崎光悦教授と、駐日イラク大使のKhalil Al-Moussawi氏が出席して開催され、日本、リビア、イラクの教育機関の文化交流とともに、金沢大学との学術面での交流を通じて、中東の大学から学生を支援する可能性について話し合いを行った」とNaili博士はアラブニュース・ジャパンに伝えた。

会議は石川県で開催され、同大学の国際情勢担当の副学長、志村恵教授も出席した。

Naili博士とAl-Moussawi氏は日本海に面した北陸西部の都道府県を視察し、1721年創業の魚市場であり「金沢の台所」という呼び名が付いた近江町市場などの重要文化遺産を訪問した。両氏はまた、石川県の金沢城や日本三名園の1つである兼六園、ユネスコ世界遺産リストに登録されている富山県の五箇山を訪問した。

両氏はさらに、石川県とリビアおよびイラクとの交流を継続することに希望を表明した金沢市の山野之義市長に表敬訪問した。本会議には、金沢市地方議会の元議長、上田章氏と、同議会の元議員、田中博人氏も出席した。

金沢市に滞在中、Naili博士とAl-Moussawi氏はさらに、加賀友禅会館の着物製作者、柿本裕一氏のデザインアトリエを訪問し、加賀友禅の着物の技術について説明を受けた。

二代目着物デザイナーの柿本氏は、「ワンワールドKIMONOプロジェクト」に参加し、リビアの人々の生き方を描いたリビアの着物を製作した。

柿本氏は、本プロジェクトのために製作したユーフラテス文明を描いたイラクの着物を含むすべての着物を、金沢21世紀美術館に展示して欲しいと希望を述べた。

Naili博士は2002年に、金沢大学の国際関係の修士号を取得した。イラク大使のAl-Moussawi氏の場合は、今回の石川県と富山県の訪問で、日本の47都道府県の内これまで30都道府県を訪問したことになる。彼は47都道府県すべてを訪問したいと望んでいる。