
ジュネーヴ:2021年3月20日、国際オリンピック委員会(IOC)は、パンデミックにより延期となっている今夏の東京オリンピック・パラリンピックで海外からの一般客の受け入れを断念する必要があることに失望を表明したが、決定を「全面的に尊重し、受け入れた」と述べた。
東京2020組織委員会、東京都、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)との協議後の3月20日に主催者によって発表された一般客の受け入れの断念は、東京オリンピック・パラリンピックを海外からの一般観客を受け入れない初めての大会になる。
国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)は声明の中で、「大会の参加者と日本の方々の安全のため、日本側の決断を全面的に尊重する」と述べた。
また、海外在住者がすでに購入した大会のチケットはすべて返金されると強調した。
国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は声明のなかで、「世界中の熱狂的なファン、現地で応援する予定だった選手の家族や友人と落胆の気持ちは同じである」と述べた。
「大変残念である。すべての人にとって大きな犠牲であることを認識している」と付け加えた。
しかし、パンデミックの最中で「すべての決定は第一に安全の原則を尊重しなければならない」と強調した。
また、「日本のパートナーや友人たちがこの結論を軽々しく出したわけではないことは承知している」と述べた。
「世界中のファンの皆様に、オリンピックの精神を体験していただけるよう」、放映権を持つ放送局とともに、あらゆる努力をし、「パンデミックを克服するための平和、連帯、人類の回復力を安全に示すもの」になることを期待していると付け加えた。
AFP