
菅義偉首相が6月4、5両日にシンガポールで開催される「アジア安全保障会議」に出席する方向で調整していることが分かった。世界的に流行する新型コロナウイルスの感染状況を見極めつつ最終判断する。複数の政府・自民党関係者が11日、明らかにした。
会議はアジアや欧米の国防相らが一堂に会し、インド太平洋地域の安保上の課題について意見交換する場。主催は英国際戦略研究所(IISS)で、会場のホテル名から「シャングリラ会合」とも呼ばれる。日本の首相が出席すれば2014年の安倍晋三氏以来7年ぶり。
菅首相は基調講演を行い、東・南シナ海や台湾周辺で軍事活動を強める中国に懸念を表明し、「自由で開かれたインド太平洋」構想の実現に協力を呼び掛けるとみられる。シンガポールのリー・シェンロン首相ら各国要人との会談も調整する。
JIJI Press