
菅義偉首相は29日、自民党新総裁に岸田文雄前政調会長が選出された後の両院議員総会で、前総裁としてあいさつし、「総裁として1年だったが、わが国にとって長年の課題であるグリーン、デジタルに一定の方向性を示すことができた」と実績を強調した。
「この1年間、党員党友の皆さんに心から感謝と御礼申し上げます」と深々と頭を下げた菅氏。自身の退陣表明を受けた総裁選の論戦については「自民党の底力を国民の皆さんに示してくれた」とたたえた。
菅氏は河野太郎規制改革担当相への支持を明言していた。内閣記者会は総裁選の結果の受け止めについて取材を申し入れたが、首相側は「両院議員総会であいさつした」として、応じなかった。