• 他にも10人が、モアヤド・ハメイディ氏の殺害に関与したとして拘束された
• 21日、トゥルバという町でバイクに乗った男2人がハメイディ氏を銃撃した

カイロ：イエメン警察は22日、前日に世界食糧計画（WFP）の高官、モアヤド・ハメイディ氏を殺害したとして容疑者2人を逮捕した。当局が発表した。

他にも10人が、モアヤド・ハメイディ氏の殺害に関与したとして拘束された。同氏は最近イエメンに来て南西部タイズ県のWFP事務所長に就任していた。

タイズ県警はそれ以上の詳細を明らかにしなかった。

21日、トゥルバという町でバイクに乗った男2人がハメイディ氏を銃撃した。同氏は病院に運び込まれた直後に死亡した。襲撃犯らは現場から逃走した。

ヨルダン人であるハメイディ氏は、2014年から内戦の渦中にあるイエメンで最も直近に殺害された援助活動従事者である。タイズ県のWFP事務所長に就任するために数日前に同県に到着したばかりだった。

WFPイエメン事務所代表のリチャード・レーガン氏は、「同僚の命が失われたことは、本機関および人道支援コミュニティーにとって全くの悲劇だ」と述べた。

「人道支援活動に従事する者の命が失われることは、受け入れられない悲劇である」

2014年にイランを後ろ盾とする反政府組織フーシ派がイエメン北部の大半を掌握して首都サヌアを占領し、国際承認政府を亡命に追い込んで以来、この国は内戦の渦中にある。

イエメン内戦は世界最悪の人道危機の一つを引き起こし、戦闘員と民間人を合わせて15万人以上の死者を出している。

イエメン第3の都市で県都のタイズは2016年以来、この国の激しい紛争の一環としてフーシ派に包囲されている。この封鎖により、移動の自由が大きく制限され、同市の住民への生活必需品、医薬品、人道援助物資などの供給が妨げられている。

2021年5月には、イエメン南部で銃撃戦に巻き込まれた慈善団体オックスファムの援助活動従事者1人が死亡し、別の1人が負傷した。

AP