
【バンコク時事】ミャンマー国営テレビは13日夜、「虚偽のニュース」を流布した罪などで起訴され、刑務所に収監されていた最大都市ヤンゴン在住のフリージャーナリスト、北角裕樹さんが解放されると報じた。国軍スポークスマンによると、北角さんは身柄を刑務所から警察の宿泊施設に移された。14日中に解放される見通しという。
北角さんは4月18日、自宅で逮捕され、今月3日に虚偽ニュースの拡散を禁じた刑法、査証発行の条件を定めた入国管理特例法に違反した罪で起訴された。有罪の場合、虚偽ニュース拡散は最高禁錮3年、入管特例法違反は同5年を科される可能性があった。
国営テレビは「ミャンマーと日本のこれまでおよび今後の友好関係を考慮し、この問題を終結させた」と伝えた。在ミャンマー日本大使館は北角さんの早期解放を求めていた。
北角さんはインターネット交流サイト(SNS)や日本メディアへの寄稿を通じ、国軍のクーデターに対する抗議デモなどの情報を発信していた。
JIJI Press