• 戦略的な二国間投資パートナーシップやエネルギー転換が協議の焦点に

アラブニュース

ドバイ：アラブ首長国連邦 (UAE) とフランス間の15回目となる戦略的対話がパリで開催され、UAEのシェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領とフランスのエマニュエル・マクロン大統領の指示に従い、主要な分野・領域における協力の拡大というコミットメントが明確に示されたと、国営通信WAMは報じた。 

両国は月曜日、2021年12月に署名された戦略的二国間投資パートナーシップの状況について議論を行い、エティハド鉄道とフランスのパートナー企業との関係発展を称賛した。

エネルギー分野では、UAEとフランスは二国間の協力を深めることを目的とした、包括的戦略エネルギーパートナーシップに基づく関係を継続している。

両国はエネルギー転換に向けた資金提供の協力に関する協議を拡大しており、これはCOP28で発表される予定となっている。また、パリ協定の目標を達成するために、国際社会が取り組みを大幅に強化する緊急の必要性があることが強調された。

さらに両国は、低炭素発電の基盤としての原子力エネルギーの重要性を強調することで合意した。そして、国際的な金融機関の改革を進め、発展途上国の気候変動対策のために、リソースをより適切に動員することが重要であると述べた。

双方は、複数の覚書の署名、研究開発や能力構築プログラム、メンテナンス及びエンジニアリングサービスの分野における原子力産業の協力、さらには「Eフュージョン」イニシアチブを通じたフランス・UAE間のサプライチェーン協力など、UAEの原子力計画を支援するための組織的な協力の進展を歓迎した。

UAEとフランスの代表団は、ルーヴル・アブダビやソルボンヌ大学アブダビ校などの協力プロジェクトへの長期的なコミットメントを明確に示した。彼らは、文化的および創造的な分野だけでなく、博物館の分野でも新たなパートナーシッププログラムの実施について検討を行った。

また、ユネスコ世界遺産であるヴェルサイユ宮殿大トリアノンの改修を支援することを目的とした、文化協力案についても議論が行われた。

一方、高等教育における二国間協力を強化する目的で、政府間協定の締結が検討されている。

この議論では、UAEにおけるフランスの新しい大学プログラムとキャンパスの設立が称賛された。さらに、2023年9月にアブダビに国際的なゲームとアニメーションの学校であるルビカが設立されることが予想されている。

両国は、シャールジャにおけるフランス語学校の新設と新たなアリアンス・フランセーズの開設、および公立学校におけるフランス語指導プログラムの継続など、UAEにおいてフランス語教育の機運が高まっていることを称賛した。

さらに双方は、ICAN研究所によるUAEの多くの研究機関との心臓病学における研究協力、毎年18人のUAEの医師がフランスで研修を受けることを可能にする長期にわたる研修医プログラム、さらには最近開始された看護の職業訓練についても称賛した。