
東京:ミハイル・ガルージン駐日ロシア大使は、木曜日、ロシアは新型コロナウイルス感染症のパンデミックへの対策を通じて日本との関係促進に意欲的であると語った。
日本外国特派員協会での記者会見で、ガルージン氏は、ロシアが開発した新型コロナウイルス感染症ワクチンであるスプートニクVをめぐり、日本との「良好な協力関係」を望んでいると語った。
大使は、最近、自ら2回目のワクチン接種を受けたという。このロシア製ワクチンは「世界で最も優れたワクチンの一つ」であり、これまでに約65か国で承認されていると強調した。
ガルージン氏は、ロシアはワクチンを輸出するだけでなく、技術を移転し、現地での生産を認める用意があるとの見方を示した。
ロシアと日本との「良好な協力関係」の例として、ガルージン氏は、ロシアと日本の合弁会社による新型コロナウイルス感染症検査キットの生産に言及した。
米露関係について、同氏は、米国の現在の対ロシア政策を「まったく友好的ではない」、またある分野では「敵対的」であると表現した。
また同氏は、日米安全保障の同盟関係や在日米軍に言及し、米国の政策は露日関係発展のための雰囲気作りに貢献していないと語った。
一方、ガルージン氏は、「新型コロナウイルス感染症に関する状況が改善されれ次第」、日露間で想定されていた第二次世界大戦の平和条約に関する協議が再開されることを期待していると語った。
ガルージン氏はまた、ロシアはドーピング問題でロシア代表選手の派遣が禁止されているものの、今夏の東京オリンピックが無事に開催されることを願っていると発言した。
時事通信社