イスタンブール時事: トルコ大地震の被災地ガジアンテプ県オウズエリ地区で16日、日本の国際緊急援助隊の医療チームが開設した野営病院での診療が本格的に始まった。地元の医療機関が機能不全に陥る中、住民に幅広い医療サービスを提供する役割が期待されている。
現地には日本人の医師ら36人が派遣されており、今後75人体制に拡充される見通し。日本から政府専用機でトルコ南部アダナ県に運ばれた医療用テントなどは14日、現地に到着し、地元の学校の敷地内で開設準備が進められた。
【#国際緊急援助隊・医療チーム #トルコ】
— JICA国際緊急援助隊事務局 (@jdr_secretariat) February 14, 2023
航空自衛隊特別輸送機がトルコまで運んできた医療チーム資機材が、活動現場に到着しました。これで資機材がほぼ全て揃い、本格的な野営病院が展開できます。 #JDR #国際緊急援助隊 #トルコ #地震 pic.twitter.com/eQu8cccpgZ
野営病院は地震による負傷者に加え、慢性疾患を抱える人々の治療にも対応。各種手術や人工透析の機器などを備えているという。
オウズエリ地区のキリチ区長は電話取材で「地元の病院が地震で被害を受けて使えなくなる中、野営病院の存在は極めて重要だ。われわれは日本の貢献を決して忘れないだろう」と語った。
時事通信